匙を投げるか投げないか

日曜日に帰国して月曜から出勤。嵐のような忙しさの中で仕事をしています。時差ボケも酷く、こんな事からも歳を感じます。

麻薬の依存医療は患者と処方者を守るために厳しい決まりごとが多くあります。 その為そこから外れると処方が止まるようになっています。一度止まるとふりだしに戻ってやり直し。それに嫌気がさして治療をやめてしまう人は多くいます。

何度もふりだしに戻っている彼。診察に来るたびに申し訳ないと謝る彼。治療する側の私も何度も面倒な同じことをやらなければなりません。しかし辞めたいと言う意思表示をする彼の行動が嬉しい私です。

ヨイヨイ、ふりだしでも何でも。違法薬物を辞めたい意思があって診察に来る限り何度でもやり直すから、と伝えると彼はますます頭を深く下げます。

医師ならばとっくの昔に匙を投げるケースです。そこにじっくり付き合っていいける。それがナースプラクティショナーの良さです。



島根の奥出雲ワイン。ワイン好きの私を驚かすほどの完成度が高い品でした。