子供の便秘

私もたまにしてしまう事ですが、日本語をシークレット言語として使う事。ここはカナダ。誰も日本語は理解できないはず、と他に聞かれたくないような事をわざと日本語で話すこと。

キャンプ場で日本人奥様の家族を3家族も確認しました。すでに日本人とは見てもらえない私に対してガードが低いようで (もしくは日本人と認識して、日本人なら寛容だと思っているのか)、子供を日本語で叱っています。脅しが得意な日本人を代表するかのように、子供を脅しまくっています。同じ日本人として、聞いていて少し気分が滅入りました。困られているのはどうも子供の便秘のようで。

と、今日は子供の便秘話をプライマリーケアの立場から。

子供の便秘は実は多いのです。おこりやすい時期は授乳期から離乳食へと食べるものが変わる時と学童期に入り環境が変わる時。

子供も大人と一緒。バランスが良く繊維質が豊かな食べ物の摂取が必要です。例えばお芋などの根菜類。果物では梨やリンゴ。バナナは持ち運びが手軽だし柔らかく、甘みがあり、子供にうけますが、実はバナナで便秘になる子供が多いのです。離乳食時期に便秘になる子はほぼバナナを主食にしている子供です。バナナを止めて他の根菜類や果物を増やすと便秘は解消されます。

次は学童期。保育園、幼稚園、小学校と新しい生活環境が子供の生活に加わってきます。ウンチを押し出す力が最大に出るのは朝。だからほとんどの人間が朝に便を済ませます。もし朝に出なければ？学校でしなければならず、我慢してしまう子がほとんどです。便秘が重なって腹痛でプライマリーケアを訪れる事が多いのがこの時期です。学校のスケジュールに合うように規則正しい生活習慣を確立させる事。子供を急かす事のない朝の時間を作る。朝食を抜かない。起きてすぐ冷たい水をコップ一杯飲ませる。習慣が確立するまで、同じ時間にトイレに座らせる事も一つに案です。もちろん日々の適度な運動も大切です。子供の遊ぶ時間はテレビ、ビデオ、コンピューターゲームによって確実に短縮しています。2〜5歳でオムツのはずれる時期にも関係しますが、排泄の事を自然な人間の機能だという事を教えてあげましょう。失敗する事や、汚れる事を強調しすぎると、羞恥心を与えるだけで、子供はネガティブな方向に行くものです。




今日の天気は残念ながら曇り、時折小雨も降ってきます。26度は肌寒いぐらいでビーチに行くのは止めて自転車を少し。そしてあとはキャンプ場でゆっくりしています。