走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

抑制について精神科病棟編

2019年09月15日 | 仕事
シリーズ3日目。身体抑制について精神科病棟編。

私の現在のポジションはメンタルヘルス薬物依存部から出ていますが、病棟では働いていないので、自分の経験ではなく見聞きした範囲なのでご了承を。

精神科病棟では医療機器の抜去やベットからの転倒の他に自殺他殺のリスクも加わります。大昔は抑制帯、薬物による鎮静、施錠、ビデオ画面による観察が当然のように行われていましたが、これも時代と共に変化してきました。

以前、ブログに書きましたが小児の精神科病棟の様子はこちら

大人の病棟でも同様な傾向が進んでいます。大人は治療の選択権利もあり、それは精神科疾患系疾患にも当てはまり、治療する側がんんんんーとなる時もありますが、基本的人権は常に考えなければなりません。

また精神科でも急性期が過ぎると慢性期と同様にレクリエーションや社会的行動や活動が重視され、サポートワーカーにより復帰訓練と言いましょうか、一緒に買い物をしたり、銀行に行ったり、アートワークをしたりして1日にメリハリをつけます。

ホラー映画に出てくるような身体抑制された人間のイメージには人権尊重のかけらも見えませんから。次回はchemical restrain つまり薬物による鎮静についてです。


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