走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

本能と機能と

2019年09月10日 | 仕事
私には子供が3人いますが、上の2人は旦那の前妻との間の子で、自分が生んだのは1人のみ。それも2度目の不妊治療の末に授かった。この後も2度トライしましたが、受精とはならず、かなり辛い思いをしました。

今の仕事をしていて、妊娠したい人には授からず、どうでも良いと思っている人にはどうして簡単に妊娠してしまうんだろう?と思います。ホームレスのままで、薬物依存を改善する意欲もゼロなのに、、、と思うこともあります。しかし診察に自分の感情を持ち込むのはご法度ですからプロらしく母子の安全のために全力で周産期ケアを行うわけです。

で、先日患者に過去の妊娠歴を問診しました。まあ、驚き、この方生年月日さえも覚えていないのです。親権を失い長らく会っていないとは言え、自分の子供ですよ。40週もお腹の中にいて、陣痛という酷い痛みを経て生まれてきた子供の誕生日を忘れる。

呆れて下顎が床まで落ちたようなショックを覚えました。子供を授かる人とそうでない人、運命は悪戯だな、、、、と。その人自身も母親に捨てられてなど母性を知らずに育つ人もいる。動物の本能を忘れるぐらいの体験がそうさせるのか、、、、



娘14歳

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