風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

日・中・韓首脳会談

2015-10-28 00:05:03 | 時事放談
 日・中・韓首脳会談が11月1日にソウルで開催される見通しと伝えられる。それに合わせて、韓国は、聯合ニュースによれば前日の31日に中・韓首脳会談を開催するようであり、また翌2日に日・韓首脳会談を開催するよう日本政府に提案しているとの報道がある(但し韓国を訪問中の石兼公博アジア大洋州局長は否定)。その際、韓国側は相変わらず安倍首相に慰安婦問題で謝罪姿勢を表明するよう要請しており、前提条件のない首脳会談実現を求める日本政府との間で、調整が難航しているようだ。それほど言うなら、この際、欧米主体の第三者委員会でも入れて、当時の日本が日韓併合時代に、欧米諸国が植民地にする気にならずに見捨てたほどの、どうしようもない朝鮮半島にどれだけ投資し、戦後、資産を残したまま引き揚げたかをもう一度算定して貰えばいいと思う(実は50年前の国交正常化の際にも議論されたことなのだが)。慰安婦のみならず日系企業による強制労働に対する補償なども吹っ飛んでしまうだろう。それは極端な話にしても、日・中・韓という隣国同士は仲良くやって行かなければならないし、日・中および日・韓それぞれの首脳会談が開かれないのは不自然でオカシイと思っている日本人は意外に多いようなので、先ずは目出度い動きと言えよう。
 しかし、このブログでは何度も言ってきたように、隣国だからと言って仲良くしなければならない法はないし、仲良くない隣国同士が多いのが世の常である。そもそも隣人同士というのは、隣の芝生がちょっとでも青いと羨むどころか妬むものだし、最近建てた倉の壁が境界線に近過ぎてやれ圧迫するだの、枯れ葉がこちらの庭に落ちて来てやれ困るだの、せり出した柿の枝から柿の実を取ったとか、いや実が勝手に落ちて来ただけだとか、言い争いの種には困らないものである。
 韓国については忘れられない思い出がある。かれこれ10年くらい前になるが、マレーシア・ペナンのインターナショナル・スクールで期せずして仲良くなった韓国人のお母さんは、感慨深げにこう言い放ったのである。「日本人は野蛮で残酷な国民だと教えられたが、全くそんなことはない」。貴女に言われるまでもないと言いたいところだったが、そのお母さんが悪いのではなく、誤った教育を施した国が悪い。噂に聞く(また呉善花さんの言う)反日教育は本当だったのである。そんな反日教育を今もなお堂々とやる隣国と、どんな顔をして仲良くしろと言うのであろうか。反日プロパガンダという点では、中国も同罪で、最近は中国共産党の国策・反日ドラマを見る中国人がどれだけいるか知らないが、そんな反日プロパガンダを今もなお堂々と流す隣国と、どんな顔をして仲良くしろと言うのであろうか。そういう意味で、日本は中・韓両国と政治的には付かず離れずの形式的な関係を維持しながら、経済面でお互いに実質的な利を取るのがいい。それが戦略的互恵関係というものではなかったか。
 韓国については最近は良くないニュースだらけである。朴槿恵大統領の支持率は、これまで外遊するたびに好感度が上がってきたのに、今月の訪米では動きがなかったばかりか、中・高の歴史教科書の国定化方針に対して反発が広がり、支持離れが起きているようである。ウォン高に伴う輸出競争力の低下に加え、中国経済の失速で中国向け輸出に依存する韓国経済は大打撃を受け、舌の根も乾かぬ内に日・韓通貨スワップの再開を言い始めているらしい。ことほど左様に都合が悪くなると日本に擦り寄ろうとするのはどうしたことか。結局、華夷秩序をタテに、甘えの構造が厳としてあって、それが日本人にはもはや我慢ならない。日本人ビジネスマンの世界でも、その8割は既にビジネス関係で韓国を必要としないと回答しているらしい。韓国政府は、内心、大いに焦っていることであろうが、ファンタジーに酔っていることにとっとと目覚めて欲しいものだ。
コメント
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