風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

ネット時代

2011-01-12 00:26:55 | 時事放談
 今朝の日経新聞に気になる記事がありました。2010年の米国のインターネット・サイト訪問者数シェアで、フェイスブックがグーグルを抜いて首位に立ったというのです。ネット調査の米エクスペリアン・ヒットワイズによると、1~11月の同シェアで、フェイスブックが8.93%で首位、グーグルは7.19%で二位、ヤフー・メールは3.52%で三位であることから、通年でもフェイスブックがグーグルを抜いたことはどうやら間違いないようです。
 ビジネス・パーソンが使う情報インフラとして真っ先に挙げられるのはEメールであり、誰しも、毎朝出社して最初にやることは、パソコンに火を入れてメーラーを開くことだと思いますし、私も感覚的に一日の三分の一はメーラーを開いているように思います。しかし、先日、ある雑誌を読んでいたら、朝、メーラーではなくフェイスブックを開くようになったと、さりげなく書いている人を見つけて、衝撃を受けました。私も、ペナン、シドニー時代の同僚たちと繋がる手段としてフェイスブックに形だけ登録し、更にボストンやサクラメント時代の同僚とも繋がるようになって、僅かながらもSNSの威力を思い知りましたが、勿論、職業に依るとは言え、SNSが、問いかければ即座に何百もの回答が届くからと、ビジネス・シーンで使われていることには、正直なところ衝撃を隠せませんでした。
 冒頭の話に戻りますが、IT業界で長らく君臨したマイクロソフトを引き摺り下ろしたのがグーグルで、数年前、梅田望夫さんの「ウェブ進化論」を読んで、私自身のネット・リテラシーに関して随分脅された(!?)記憶も新しく、グーグルの天下は当面揺るがないものと思っていただけに、今回、フェイスブックが訪問数とは言えグーグルを凌いだのは新鮮な驚きとまでは言わないものの、時代は次のステージに移りつつあるのかと感慨を新たにしました。勿論、フェイスブックといい、グーグルといい、ヤフー・メールといい、三者三様、マイクロソフトもいまだ健在ですし、グーグルだって消えてなくなるものではありませんが、ネット社会の進化は留まるところを知らないようです。
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