現状打開策まとめ

個々の能力が活きる場を作るための取り組みとは

介護業界に求められる働き方改革のポイント

2020-05-12 01:37:21 | 日記
介護業界は、医療業界と並んで慢性的な人材不足に陥っています。こうした現状を変えるために求められているのがより良い環境を作るための働き方改革です。介護業界が人材不足である大きな理由には、離職率の高さが含まれています。そのため、求人の募集よりも、離職率を下げるための対策が急務といえます。
離職率減少の対策の基本として挙げられるのが肉体的、精神的な負担の軽減です。介護職は、業務を通じて人と関わる時間が多い業界です。職場での人間関係にくわえ、要介護者とのコミュニケーションも求められます。特に精神面でのストレスが溜まりやすいことから、辞職理由の上位にランクインしています。仕事におけるストレスはプライベートで発散することもできますが、人間関係の悩みは具体的な解決策が必要です。職員が気軽に悩み相談ができる環境を作ることが求められます。

考え方を共有させることも重要な改革の一つです。物の考え方や価値観は人によって異なります。仕事においても同様に、それぞれが自分なりの理念を持って仕事に励んでいて、この考え方自体は間違ってはいません。しかし、チームで動く介護職の場合には、価値観の違いが衝突を生む原因となることもあります。個人の考えを尊重することはもちろん大切ですが、事業所としての介護理念を理解させて一つにまとめることも職場環境を良くするために必要なことです。
理念を掲げるだけでは意味をなさないため、介護職一人ひとりがしっかりと理解と共感を示す内容にする必要があります。例えば研修や勉強会などの一コマで、介護理念に沿ったサービスを提供できているか見直す機会を定期的に作るのも効果的です。日々様々な要介護者の介助に追われていると、理念を見失いがちです。定期的に振り返り、心に刻見直せる時間を作るのは大切だと言えます。
介護業界の職員は幅広い世代の人が働いていて、中には子育てと仕事の両立を考える人もいます。個人の生活に合わせて柔軟に働き方を変えていくことも大事なポイントです。介護業界が実際に進めている働き方改革については、http://kaigo-kaikaku.comにも詳しく紹介されています。