コメント
貴族社会では身分のある人たちは夫婦別居も多かったから
(
yukariko
)
2013-10-12 23:13:06
何人も妻がいたり夫が時々通う別居婚も多かったでしょうし、愛情の在り方、表し方も後世とは違っていたでしょう。
暮らしが落ち着いていた時なら出家して菩提を弔うのが一番の供養でしょうが、頼るべき婚家も実家も昔の威勢は消え果てて、一族の公達、武者でさえ討たれて亡くなるのを聞き、海に浮かぶ舟の暮らしで明日の暮らしがどうなるか分からない時に、頼みに思っていた相思相愛の人に死なれたら、生きてゆく気持ちもなくなるでしょう。
御殿の奥なら無理でも、船のかなたから呼ばれたような気がして身を投げさえすれば後を追えると思われたのでしょうね。
この後の平氏一族への酷くて悲惨な処分を読むと、ここで亡くなられた方がよほどお辛くなくてよかった気がします。
女性たちの運命
(
sakura
)
2013-10-14 17:28:34
源平の争乱のために、平家一門の女性たちは悲惨な運命をたどることになります。
当時、夫が処刑されても妻は命を助けられるのが普通でしたから、
小宰相は生きながらえる身でありながら、死を選んだということになります。
それまで平家栄華の世を通盛の北の方として、世の荒波にもあたらず過ごしていたのが、
世の中の変貌により、平家一門の都落ち、次いで通盛の死、生きていられないほどの衝撃を受けたのでしょう。
後に平家の血を引く子たちは、探し出されて殺されていますから、
彼女のお腹の子が男の子であれば、生きていても、
死よりも恐ろしく、辛い目に遭っていたでしょうね。
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暮らしが落ち着いていた時なら出家して菩提を弔うのが一番の供養でしょうが、頼るべき婚家も実家も昔の威勢は消え果てて、一族の公達、武者でさえ討たれて亡くなるのを聞き、海に浮かぶ舟の暮らしで明日の暮らしがどうなるか分からない時に、頼みに思っていた相思相愛の人に死なれたら、生きてゆく気持ちもなくなるでしょう。
御殿の奥なら無理でも、船のかなたから呼ばれたような気がして身を投げさえすれば後を追えると思われたのでしょうね。
この後の平氏一族への酷くて悲惨な処分を読むと、ここで亡くなられた方がよほどお辛くなくてよかった気がします。
当時、夫が処刑されても妻は命を助けられるのが普通でしたから、
小宰相は生きながらえる身でありながら、死を選んだということになります。
それまで平家栄華の世を通盛の北の方として、世の荒波にもあたらず過ごしていたのが、
世の中の変貌により、平家一門の都落ち、次いで通盛の死、生きていられないほどの衝撃を受けたのでしょう。
後に平家の血を引く子たちは、探し出されて殺されていますから、
彼女のお腹の子が男の子であれば、生きていても、
死よりも恐ろしく、辛い目に遭っていたでしょうね。