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下剋上といわれた戦国時代でなくても (yukariko)
2013-09-06 22:10:00
熊谷次郎直実の一生も源氏、平氏、また源氏と目まぐるしい限りですね。
これは彼だけじゃなく、小領主の息子は頭角を現し、時の権力者に武功で認めてもらい、手柄と引き換えに所領安堵をしてもらう…さぞ苦労が要った事でしょう。

そうして得た所領安堵でさえ隙あらばと虎視眈々伯父が狙う、一族仲良くどころか、踏み台にして生き残ろうとする大変な時代だったということがよく分かります。

こういう情熱と欲の塊の関東武者がその意気込みで平家の貴族化した武士(戦いの前夜に管弦を響かせる)を凌駕したのは当然ですね。
 
 
 
そうですね (sakura)
2013-09-07 15:37:04
東国の弱小武士は功名手柄のチャンスがあればすぐに飛びつき、
仲間を出し抜くことも平気、学問や教養とは全く縁のない存在です。
そんな熊谷直実も一ノ谷の城内からもれくる管弦の調べに聞き入り、涙ぐみながら
「このような戦乱の世に、詩歌管弦の興を催すことの優雅さ、
平家の公達は清らかな心の持ち主であることよ。
我らは情け知らずの荒えびすに生まれ、常に弓矢を携え、
鎧を身に着けている無骨者。」と自嘲したとか。

敗走する敦盛の首を取った直実が衣服を探ると敦盛の腰に笛が差されているのを見て、
明け方城内から聞こえていた笛の音は、この公達だったのだかと。
直実がしみじみと感じいるシーン「敦盛最期の事」の章段を暗示させる盛衰記の記事です。
 
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