天燈茶房 TENDANCAFE

さあ、皆さん どうぞこちらへ!いろんなタバコが取り揃えてあります。
どれからなりとおためしください

さよなら、「あそ1962」で秋の阿蘇へ行こう その2

2010-11-26 | 鉄道
南阿蘇鉄道の立野橋梁

さよなら、「あそ1962」で秋の阿蘇へ行こう その1からの続き


熊本駅を発車して約1時間、「あそ1962」は阿蘇山の入り口である立野駅に到着しました。
ここで列車は20分間停車します。

「あそ1962」が停車している間、なんと乗客の皆さんは列車を降りて駅を出て散歩に行くことが出来ます。
客室乗務員さんに先導されて、駅から線路沿いに歩くこと約5分…


着いたのは、こんな綺麗な鉄橋のたもとです!

これは立野駅から分岐する南阿蘇鉄道の立野橋梁
あの有名な旧・餘部鉄橋と同じ構造、トレッスル橋です。
熊本発の「あそ1962」に乗ると、鉄橋を見に散歩に行けるんです。これは楽しい!




「あそ1962」の客室乗務員さんに、立野橋梁をバックにポーズを取って貰いました。
(許可を得て撮影・掲載しています)

「皆さん、『あそ1962』に乗りに来て下さいね~♪」

駅の方から「あそ1962」が鳴らす汽笛が聞こえてきたら、発車時間が迫っています。
乗り遅れないように、急いで駅に戻りましょう。


立野駅の南阿蘇鉄道のりばには、トロッコ列車「ゆうすげ号」が停車中。
以前は、ちょうど立野橋梁を見に行っている時間に合わせて同区間を通過するダイヤだったそうです。トロッコに手を振るのが楽しかったとのこと。
これは、今後のダイヤ改正で復活して欲しいですねぇ!

散歩から戻った乗客を乗せた「あそ1962」は立野駅を逆向きに発車します。
名高い「立野スイッチバック」です!

逆方向に暫く走ると、一旦停車して再び進行方向を変えます。
車窓の眼下に、さっき逆向きに走ってきた線路が見えています。
阿蘇の外輪山に刻まれた谷間の急勾配を縫って、阿蘇高原へとにじり寄り、登っていく為に編み出された鉄道のテクニックです。

古豪キハ58系がエンジン音を豪快に谷間に轟かせながら、風光明媚なパノラマの景色の中を突き進んで往くこの区間は「あそ1962」の旅路のハイライトですが、
かつて同区間を走っていた「SLあそBOY」の蒸気機関車58654の車体に急勾配登坂の過酷な負荷を掛け、遂には台枠を歪め息の根を止めた魔の区間 でもあります。
(現在、「SLあそBOY」の蒸気機関車58654は奇跡的に修復に成功して復活、「SL人吉」として生まれ変わって走っています)


立野スイッチバックを登り切ると、列車は爽やかな阿蘇高原に躍り出ます。
ようやく平坦になった線路を、「あそ1962」は快調に駆け抜けます。涅槃像に例えられる阿蘇五岳(阿蘇カルデラの中央丘である活火山群)がきれいに見えてきたら、阿蘇観光の拠点である阿蘇駅や終点の宮地駅も間近です。



熊本駅を発車してから約2時間、
12:15に「あそ1962」は宮地駅に到着しました。

さよなら、「あそ1962」で秋の阿蘇へ行こう その3に続く