photo:Estación de Sevilla-Santa Justa~夜明けのセビリア・サンフスタ駅~
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2014年4月29日
日が暮れるのが遅いアンダルシアでは、日が昇るのもまた遅いようで、朝7時を回ってもまだ薄暗い中をサンフスタ駅にやって来ました。
今日はこれからセビリアに別れを告げて、超特急AVEで一路スペインを北上。時速300キロで次の目的地バルセロナを目指します。
…でも超特急AVEに乗る前に、今日も1等車に乗れるユーレイルパスを使うので無料で使えるラウンジSala Clubでちょっと一息。
朝からビールでカンパ~イ!もちろんノンアルコールですが(笑)
サンフスタ駅のSala Clubはスナック類も充実していました。
これだけで充分、朝食の代わりになるね。
長旅に備えてSala Clubでゆったりくつろいでから、バルセロナ行きAVEにチェックイン。
これから乗車するAVE3943号、バルセロナ・サンツ駅行き。
一昨日マドリッドからセビリアに来る時に乗車したのと同じタルゴS112型のようです。
今日のAVEの1等車には、機関車に連結された車端部のトップキャビン区画が向かい合わせシートのサロン風になっている車輌が使われています。座席もモケットが布張りではなく本革シートです。
どうやらPriferente(1等車)よりさらに上級クラスの、Club(特等車)を転用した車輌のようです。これはラッキーな乗り得車輌に当たりました!
快適な特等車でごきげんなAVE3943号は、08:50にセビリア・サンフスタ駅を発車。
相変わらず定刻きっちりの運行です。
車内のモニタ画面では、列車の現在位置を地図上に表示してくれます。
発車後すぐに映画の放映に切り替わってしまうのですが、出来れば走行中はずっとこの現在位置案内表示を出しておいてくれた方が「乗り鉄」するには嬉しいかも。
車窓には、AVE専用の高速新線に寄り添うように走る在来線が見え隠れします。
在来線とは言え標準軌の高速新線より幅広の広軌の上に複線で電化もされているので、あちらも非常に立派な大幹線に見えてしまうのもスペインならでは。
しかし、これだけ大規模な鉄道インフラを複数管理するのはコストも膨大にかかって大変でしょうね…
さて、スペインを南北に縦貫すべくセビリアからバルセロナへ向けて走り始めたAVE3943号ですが、1等車には超長距離運行する列車ならではの嬉しいサービスがあります。
機内食ならぬ「車内食」、無料の食事サービスです!
先ずはセビリア発車直後に1等車の乗客に食事のメニュー表が配られます。
無料サービスとは言え、ワインリストまで付いている本格的なものです。
続いて運ばれてきた、こちらがAVE3943号の車内食。
朝から走る列車なので、オムレツにハムといった朝食メニューですね。
バターの代わりに薫り高いオリーブオイルの小瓶が添えられているのが、いかにもアンダルシアらしくて嬉しい!
食後にも、定期的にワゴンサービスが回ってきて飲み物やスナックを渡してくれます。
飛行機のファーストクラスに乗っている気分で、超特急AVEは時速300キロで快調にイベリア半島を北上して行きます。
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