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2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 8:バンコク科学博物館(SCIENCE MUSEUM)

2016-10-02 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:バンコク科学博物館エントランスホール


7:バンコクのプラネタリウムからの続き

バンコクの科学教育センター(SCIENCE CENTER FOR EDUCATION)には、プラネタリウムだけではなく別棟で立派な科学博物館(SCIENCE MUSEUM)もある。




プラネタリウムと科学博物館の間の中庭に展示されていた、これはアポロの月着陸船の実物大模型のようだが…
再現度が微妙だ(笑)


科学博物館の館内展示。
ちょうど今、宇宙開発関連の展示コーナーをリニューアル中のようで、なかなか面白そうな展示が見えていたがまだ立入禁止で近付くことが出来なかった。残念…


こちらは、地元タイ王国の宇宙開発を取り上げた展示コーナー。
タイで初めての地球観測衛星「THAICHOTE」についての解説パネルにも、しっかり国王陛下の肖像写真が掲げられているのがいかにもタイらしい。


「THAICHOTE」の隣に、我らがJAXAの地球観測衛星「だいち(ALOS)」の模型も展示されているのを発見!

…さて、バンコクの科学博物館の展示は宇宙科学だけではない。
何ともタイらしい、かなりコワイ展示コーナーも館内に控えている。それが…
麻薬・ドラッグ問題を訴えかける「アンチ・ドラッグ」のコーナーだ。


いきなり、大麻についての詳細な情報が紹介される…

実際の麻薬・薬物そのものを展示しているコーナーも…




LSD
噂には聞いていたが、本当に切手に染み込ませて流通しているとは…


エクスタシー
スマイルマークのカラフルな錠剤が不気味だ…

これだけ“ヤク”を事細かに見せられた後には、こんな「体験コーナー」が待っている…


薬物によって身体感覚が侵されることで生じる運動障害を実際に体験できる恐怖のトンネル!
これ、実際にかなり恐いです。全くまともに歩けなくなり、足がもつれ、やがて精神的に平常心が失われていく感覚…


そして、とどめがこれ。
薬物依存症患者の精神的・行動的な状態と哀れな末路を実感できる「恐怖の顔出し看板」だ…

…“黄金の三角地帯”をかかえるタイをはじめとする東南アジア諸国は、麻薬汚染問題に対して厳しい取締まりをもって臨んでいる。
それでも、貧困等の事情によって薬物の蔓延を完全に防ぎきるのは難しい。そこで、敢えてこうやって薬物問題の現実を広く知らしめて問題の根を断とうという、国を挙げての強い意志を感じる展示だった。
ちなみにタイでは麻薬・覚せい剤の所持・密売は死刑である。

地球観測衛星から麻薬汚染問題まで、幅広いテーマを取り扱うバンコク科学博物館。
かなりカオスな感じではあるが、内容の濃い展示だった。

だがしかし、バンコクの科学教育センターはこれだけで終わらないのだ。


なんと、科学教育センターの敷地内には水族館もあるのだ。

さらに、科学教育センターの裏口から通りを挟んだ向かい側にはビルの8階までのフロアを占める自然科学博物館と、そしてなぜかその隣には温水プールやテニスコートとサッカー場を備えたスポーツセンターまで完備されている(笑)

…もはや科学教育の枠には収まりきれない程の充実し過ぎた設備を誇るバンコク科学教育センター(SCIENCE CENTER FOR EDUCATION)、タイ旅行でのちょっと個性的な思い出づくりの為に、あなたも一度訪れてみてはいかが?
でも、下手すると丸一日時間が潰れてしまうので要注意!それでは、良いバンコクの一日を…!

9:バンコク・メトロMRTパープルラインに乗ってみたに続く

2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 7:バンコクのプラネタリウム

2016-10-02 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:バンコク・プラネタリウムの投影機ツァイスIV型(カールツァイスMark IV)


6:再びクアラルンプール街歩き食べ歩きからの続き


タイ王国の首都バンコクの市街地のど真ん中、エカマイ・バスターミナルの隣にある科学教育センター(SCIENCE CENTER FOR EDUCATION)の敷地内にある
バンコク・プラネタリウム(BANGKOK PLANETARIUM)








プラネタリウム館内には、ドームを取り巻くように回廊式の宇宙科学館的な展示がある。


また、プラネタリウムそのものに関する展示もあった。


タイ語表記のパネル展示のみだがなかなか力が入っており、プラネタリウムの歴史について写真付きで詳しく紹介されている。
光学式プラネタリウム投影機を開発したカールツァイス社や、世界初のプラネタリウム設置館であるミュンヘンのドイツ博物館が取り上げられているようだ。

やがて投影開始時刻になり、ドーム内に入ると…


これがバンコク・プラネタリウムのご本尊!
名機カールツァイスの大型投影機が出迎えてくれた。

東ドイツのカールツァイス・イエナ製ではなく西ドイツのカールツァイス社が製造したツァイスIV型(カールツァイスMark IV)で、製造年は1964年。
日本の名古屋市科学館(旧館)や渋谷の五島プラネタリウムにかつて設置されていた投影機と同形式の兄弟機だ。


コンソールにはツァイスIV型を操作する旧式の制御卓も設置されている。


…だがしかし、バンコク・プラネタリウムは今年(2016年)1月に大規模リニューアルが行われており、その際にアメリカのエバンズ&サザーランド社製デジタル式投影機が導入され、全天周映像に対応した最新設備のプラネタリウムに生まれ変わっている。
ご本尊のツァイスIV型はそのままドーム内に設置されているが、実質的に投影機能は停止しているらしい。残念!!

という訳で、バンコク・プラネタリウムの投影は全てデジタル式投影機による全天周映像のみで、せっかくのカールツァイスの温かみのある星空を眺めることは出来なかったのだが、それでもタイの無邪気な子供たち(と大人たちも(笑))が迫力ある全天周映像に歓声を上げながらプラネタリウムを楽しんでいる様子は、プラネタリウム好きとしては何とも言えない嬉しい光景だった。


…本当に、子供も大人もみんな純粋にプラネタリウムを楽しんでいるという雰囲気が伝わってきた。
きっと、ドイツ博物館で最初のカールツァイス投影機が星空を映し出した時も、投影ドーム内はあんな歓声に包まれたんじゃないかな?
機材は最新鋭になっても、“星空を見て楽しむ”というプラネタリウムの大切な使命はきっといつまでも変わらないね…




プラネタリウムを楽しんだ後は、屋台のタイごはんで腹ごしらえ。
科学教育センターには敷地内にちょっとした屋台のフードコートがあり、簡単な食事をとることも出来る。


東南アジアの屋台の定番メニュー、チキンライスをいただきます!

…さて、腹がくちくなったら科学教育センター内の科学博物館(SCIENCE MUSEUM)を見学しに行こう!
この博物館もなかなか、タイらしいカオスな空間のようですぞ(笑)

8:バンコク科学博物館(SCIENCE MUSEUM)に続く