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2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 12:LCC(格安航空会社)の国際線に乗ってみた

2016-10-17 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:LCC(格安航空会社)エアアジアのエアバスA320 ドンムアン空港にて


11:バンコク街歩き食べ歩きからの続き

今回のマレーシア・タイ旅行では、福岡―バンコクとバンコク―クアラルンプールの移動に初めてLCC(格安航空会社)の国際線を利用してみました。
今までも日本国内線ではLCCのピーチやジェットスター・ジャパンの関西空港発着便の近距離便を何度か使う機会があったけれど、LCCの国際線の利用にはやはりちょっと不安と抵抗感が…

でも、その名の通りチケット価格の破格の安さにつられて、思い切って乗ってみることに。
何しろ福岡からバンコクまでのチケット価格が福岡から東京までの国内線の価格とほとんど同額、バンコクからクアラルンプールまでに至ってはたった数千円で、熊本から博多までの新幹線のきっぷ代とほぼ同じ金額だ~!(笑)


バンコクのLCC用空港であるドンムアン国際空港とクアラルンプール国際空港のLCC専用ターミナルKLIA2とを結ぶエアアジアのエアバスA320。
エアアジアはマレーシアを中心にアジア各地で航空事業を展開している大手LCCグループで、日本市場からは一度撤退したものの近く再参入が予定されている。
バンコク―クアラルンプール線はエアアジアのみならず東南アジアのLCC各社が競合する区間で、激しい競争が繰り広げられている模様。


エアアジア機内。なぜかもうもうと立ち込めるエアコンの冷気が…
機内に入ると煙っているように見えたので一瞬びっくりした。熱帯の東南アジアでは強烈に効いたエアコンは交通機関のサービスの一環といった風潮があるが、それにしてもここまでガンガン効かせなくてもいいのでは?火災と勘違いして恐がる乗客もいたぞ実際。


夜のバンコクを離陸。格安航空会社と言えども機材は真新しいA320なので、フライト自体は快適そのもので安全面での不安は全く無い。

だが、LCCが安いのには訳がある。
機内でのサービスは基本的に全て有料。快適な思いをするには追加で料金を支払わなければならない。


機内食も当然、有料。
今回、搭乗が夜中になったので夜食にと思い機内食を購入してみた。搭乗チケットと同時にネット予約すると機内で直接買うよりいくらか安くなるらしい。


エアアジアのバンコク―クアラルンプール線の機内食は、東南アジア式の焼きそば「ミーゴレン」でした。
ちなみに価格はドリンク付きで日本のコンビニ弁当とほぼ同額といったところ。

クアラルンプール国際空港に着陸したエアアジア機は、LCC専用ターミナルKLIA2に到着する。
日本の成田空港や関西空港ではLCC専用ターミナルというと極端に簡素で立地も良くなく、非常に差別感を感じるが、クアラルンプール空港のKLIA2はLCC専用ターミナルと言えども設備が立派で免税品店が集まった巨大なショッピングモールもあり、フルサービスキャリアの発着するターミナルに引けを取らない豪華さ!
…もっともそれって、LCCの乗客でも思う存分買い物してマレーシアに外貨を落としていってね!ってことなんだろうけどね(笑)






クアラルンプール空港のKLIA2にはクアラルンプール市内中心部のKLセントラル駅まで直通の空港連絡鉄道エクスプレス・レール・リンクも乗り入れており、途中でフルサービスキャリアの発着するターミナルを経由してKLセントラル駅まで直接向かうことが出来るので便利で立地が良い!
特急列車のKLIAエクスプレスに乗れば空港ターミナル駅とKLセントラル駅の間はノンストップで所要時間はわずか30分、最高速度はマレーシア最速の時速160km!
…でもチケット代が高くて、クアラルンプール市内からタクシーで来るのとほとんど同額なので、地元の利用者にはあまり人気が無いとか。


福岡とバンコクを結ぶジェットスター・アジア航空は、バンコクの新しい国際空港であるスワンナプーム空港に発着するのが特徴。
LCC専用化しているドンムアン空港よりも豪華で快適なスワンナプーム空港の施設を利用できるLCCとして注目される存在ではあったが、搭乗率は順調に推移していたようだが利益率が悪化したとの理由で(チケットを安売りしすぎたのだろうか…)、残念ながら今年10月に福岡便を運休してしまった。

福岡空港にジェットスター・アジアのエアバスA320が帰ってきたら、また気軽にふらりと夏休みの東南アジア旅行に出てみたいね…
といったところで、今回の旅もこれにて終わり。
次回は…年末に音楽の都ウィーンでまたお会いしましょう。さて今のうちに歌劇場巡りに備えてスーツと外套を新調しとかないと…

2016年夏休みマレーシア・タイ旅行記 11:バンコク街歩き食べ歩き

2016-10-17 | 旅行記:2016 マレーシア・タイ
Photo:夜のバンコク中華街


10:線路の上の市場 タイ国鉄マハーチャイ線・メークロン線の旅からの続き

タイの首都バンコクの都市交通網として、地下鉄や郊外への高架鉄道であるメトロMRTと共にバンコク市民の重要な足となっているのがバンコク市街地を高架橋で走るスカイトレインBTSだ。







建ち並ぶ超高層ビル群の谷間を縫うように行き交うスカイトレインは、まさに近代都市バンコクの象徴。
郊外へと向かうパープルライン以外は基本的に地下鉄区間のみであるメトロと違って、大都会を高い視線から眺めながら移動できるスカイトレインは、乗車していても気持ちが良い。

そんな近代的なスカイトレインも、駅で降りて地上に向かうとそこにはバンコクの庶民の暮らしの象徴、様々な食べ物を扱う屋台がそこかしこに軒を連ねている。




タイ料理はタイカレーとトムヤムクンだけじゃない!
日本の洒落たタイ料理店ではまずお目にかかれないような、見たこともない不思議な料理の皿が屋台のテーブルに並び、格安な庶民の味でお腹がいっぱいになる。
これぞバンコク街歩きの醍醐味!

屋台で食事を済ませて、バンコク街歩きの一日を満喫したら、安くて上質な隠れ家的ゲストハウスが多く見つかるフワランポーン駅近くの通りへ…


今日の宿は、この広々とした清潔なベッドルームのあるゲストハウス。
まるで星がいくつも付いた高級ホテルのような豪華な部屋だが、こんな部屋に日本の格安ビジネスホテルよりも安い値段で泊まれてしまうのである。


…だが、あくまで“隠れ家的”な宿なので、部屋からの眺めはこんな感じ。
バンコクの下町の、路地裏の風景…


さらに旅の間に溜まった汚れた服を洗濯して、バルコニーに干したりするからこうなる(笑)
豪華なゲストハウスも、いつの間にか凄まじく生活感が漂う庶民的な雰囲気に…

洗濯物を干して身の回りのものを片付けたり掃除したりしていると日が暮れた。
宿を出て、夜の散歩に繰り出そう。
向かった先は…


闇空に極彩色のネオン看板が妖しく浮かび上がる、そうここはバンコクの中華街!
フワランポーン駅西側の安いゲストハウスが建ち並ぶ横丁から先のヤワラート通り沿いの一帯は、バンコク市内随一の中華街となっているのだ。
ここでは露天を覗き込んで歩くのもよし、無数に集まった食べ物の屋台を巡るのもよし。



高層ビルの谷間をスカイトレインが駆け抜ける近未来都市から、庶民の日々の暮らしを支える屋台グルメ、さらに東南アジアの土壌に複雑に絡みつき根を下ろした中華文化圏の怪しい夜までを駆け足で堪能した束の間のバンコク滞在だったが、そろそろ帰国する時が近づいた。
束の間すぎて名残惜しいが、このエネルギッシュな都市に別れを告げることにする。


日本への飛行機が就航しているスワンナプーム国際空港までは、バンコク市内から直通の空港連絡鉄道エアポートレイルリンクでダイレクトに直行できる。

…一昔前まではバンコク市内から空港までは交通がかなり不便で、特に夜間や早朝などはぼったくり覚悟でタクシーに乗るしか手段が無く、僕も何度もタクシーの雲助運転手と口喧嘩したものだが時代は変わった。
これからは時間も正確な空港連絡鉄道で安心して快適にスワンナプーム空港まで移動できる!…などと感慨にふけっていたが、そう甘くはなかった。
なぜかやたらと運行本数が少なく、しかも編成両数が少なすぎるので大勢の空港利用客が殺到して超満員で、乗客の積み残しまで出る始末のエアポートレイルリンクで、なんとか乗車するも窒息しそうなすし詰めの車内から見るバンコクの街灯りはほろ苦い、いや激辛タイ料理味と言うべきか…

という訳で今回もやっぱり空港への移動で散々な目にあったが、せめて最後に景気良くバンコクの旅を締め括りたいと思い、スワンナプーム空港に着いたら空港内の高級タイ料理店へ。


バンコクの街中の屋台とは比べ物にならない、お上品なフライドライス。
…これ一皿のお値段で、屋台だと5人前は食べられるぞ(笑)


締めはやっぱりタイカレー!
日本行きの飛行機に乗る前に空港のレストランで食べたタイカレーは、日本で食べるのと同じ味がした。

12:LCC(格安航空会社)の国際線に乗ってみたに続く