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JR九州20周年記念「スタンプラリー20」の旅 九州横断編

2007-03-27 | 旅行
(写真:由布院駅停車中の特急「ゆふいんの森」)

週末毎に鉄道に乗って九州内を放浪し、JR九州の15の駅と5つの列車に設置されたスタンプを集める「スタンプラリー20」の旅、
3回目となる今回の旅では九州横断にチャレンジ!

3月25日日曜日、前日までの土砂降りがすっきりと晴れ上がって気持ちの良い春の青空が広がったこの日、
2回分残っている「青春18きっぷ」の1コマを使って肥薩線の始発列車で鹿児島・指宿を目指そうかと思っていたのだが、
春眠暁を覚えずの諺の通り眼が覚めると既に8時過ぎ。
「しまったぁーーー!!!予定じゃ今頃、吉松辺りを走ってた筈だったな…あ~あ」

さてどうしたものかと思案するが、ここまで出遅れてしまっては代替案も思い浮かばない。
「まあいいさ。適当に列車に乗ってどこかに行ってみよう」
という訳で最寄り駅から適当に来た列車に乗って、何となく辿り着いたのはここ鳥栖駅。

時刻は既に昼前。
駅前のショッピングモールを覗いて安売りのワインやらミネラルウォーターを物色し、駅のみどりの窓口でさてこれからどこに行くかと時刻表をめくる。
「長崎方面は遠すぎるし、この前唐津に行ったばかりだし…久大本線で日田の方に行ってみるか。」
という訳で、日田・由布院経由大分行きの普通列車に乗車するべく2つ隣りの久留米駅へと引き返す。

久留米駅は新幹線受け入れ工事の真っ最中で、駅全体が工事現場のような雰囲気。
以前はホームで孔雀を飼っていた優雅な駅だったのだが、面影はない。
ちなみに孔雀の一家は市内の動物園に引っ越したらしいが、新幹線工事が完成したらまた久留米駅に帰って来るとの事。
そんな殺風景な久留米駅に「掃き溜めに鶴」よろしく特急「ゆふDX」が入線してきた。

全身をシックな「古代漆色」で包んだこの列車、博多と大分・別府の間を久大本線日田・由布院経由で結んでいる。同じ区間にはヨーロピアンリゾート列車として絶大な人気を誇る「ゆふいんの森」号も運行されているのだが、この「ゆふDX」は前面展望の良い「パノラマシート」が売りとなっている。
上の写真の通り、名鉄のパノラマカー同様に運転席が2階にあり先頭車の前面がすべてガラス張りの展望室になっているのがお解かり頂けると思う。


「ゆふDX」が別府に向けて発車した後、僕の乗る大分行きの普通列車が入線してきた。「赤い快速」ことキハ200。
近代的な快適車両で、長時間乗車しても疲れない青春18きっぷ利用者に優しい列車。

早速、窓枠に飲み物を並べてご機嫌に出発。
久留米を発車して郊外に抜けると、沿線には果樹園が広がる。この辺りは果物で有名な土地柄。
春の田園風景を眺めながら一杯やるのはまた格別。これぞ汽車旅の醍醐味!

列車は印象的な駅名の夜明駅で日田彦山線と合流し、日田の街並みを眺め、天ヶ瀬の温泉郷をかすめて、豊後森でSL時代の文化遺産扇状機関庫の廃屋を車窓に映しながら九州を横断して行く。
曲がりくねった峠道を越えて行く手が開け、由布岳が壮麗な姿を現すと高原リゾート地・ゆふいんだ。列車は由布院駅で1時間の大休止。

由布院駅の正面玄関からはこの絶景。
今や全国区の有名リゾート地に成長した「ゆふいん」の玄関口である由布院駅は観光客で賑わい、行楽気分にあふれているが、僕がここに来た理由はただ一つ!スタンプを捺すためである。という訳で駅に着くなり直ちに窓口に直行してスタンプゲット!

スタンプさえ捺してしまえば、もう由布岳にも温泉にも辻馬車にも用はない。駅前の酒屋で売っていた「ゆふいん地ビール」にはちょっと用があるような気もしたが、結構ないいお値段だったので財布が寂しい身としては遠慮しておく。残念だが。
さあ帰ろう!


何だか駅に観光客が増えたな、と思ったら博多行きのリゾート特急「ゆふいんの森」4号が入線してきた。日曜日の夕方、福岡都市圏に帰る観光客を満載して「ゆふいんの森」は発車していく。
「ゆふいんの森」4号と交換するかたちで、僕の大分行き普通列車も発車する。
由布院から大分までは小一時間の道程で、夕陽の射す大分駅に到着した。

大分駅構内には、日中に由布院周辺で走行していたトロッコ列車「トロQ」が一足先に帰って休んでいた。
今日はいい天気だったから、由布岳を見ながらのトロッコ列車乗車は楽しかっただろうなぁ。。。


こちらは小倉・博多への出発準備を整えたハイテク振り子特急「ソニック883」。
宇宙船のような迫力あるデザインでデビュー時には乗客の度肝を抜いた異色の特急が、夕陽を車体にギラリと反射させながら猛ダッシュで発車していった。


何か見覚えのある列車が現れたな、と思ったら、さっき久留米駅で見送った「ゆふDX」の折り返し列車だった。これから再び由布院・日田・久留米を通って久大本線経由で博多に戻る。
夕陽に包まれた古代漆色の車体が何とも幻想的だ。

日頃はなかなか出会う機会のない九州東海岸線を走る列車たちを見送って、大分駅で楽しい一時を過ごした。
最後に1番のりばの立ち食いソバで腹ごしらえ。これからもう一度、九州を横断しないといけないからね。腹が減っては過酷な乗り鉄は出来ない。

かけそばだけど、天かすが入れ放題だから実質たぬきそば。

ソバを食べて元気を出して、豊肥本線豊後竹田行きの普通列車に乗車。
豊後竹田では少々乗り継ぎ時間があったが、駅前大通りの商店は午後8時前だというのにすべて閉まっていた。
豊後竹田からは熊本直通の最終列車に乗り換え、九州の鉄道最高標高地点である峠を越えて熊本県に入る。車窓は真っ暗、携帯電話も圏外。
熊本からの観光列車「あそ1962」の終着駅である宮地からは阿蘇市内を走り、夜の立野スイッチバックを黙々と行ったり来たりして律儀に熊本行きの黄色い単行普通列車は走り、熊本市内に入る頃にはすっかり山越えの最終列車の顔から都市近郊列車に表情を変えて定刻に熊本駅に到着した。

さて、今回は由布院駅のスタンプ1個を捺すだけの為に九州を2回横断してしまった訳で、さらにスタンプ設置駅である阿蘇駅を停車時間が短い為にそのまま通過してしまったりしている始末だが、これで「スタンプラリー20」は残り10駅2列車分。青春18きっぷは残り1回分。
さらに今週末はちょっと重大な予定が控えていたりするが、詳細はまた後程。


宇宙で眺める皆既日食

2007-03-22 | 宇宙
「ひので」が皆既日食撮影 太陽観測衛星、地上では部分日食(共同通信) - goo ニュース

そういえば19日の月曜日は部分日食の日だった。
その日、熊本地方は朝からずっと曇ってたのですっかり忘れてたけど、宇宙では見事な皆既日食が拝めた模様。
M-Vロケットの末っ子である世界一の太陽観測衛星「ひので」がまたしても超絶的な画像を届けてくれた。

3月19日の部分日食 ~宇宙では皆既日食~「ひので」衛星の観測した皆既日食『国立天文台 提供』

何か、暗闇に浮かぶ電球の前をボールが「ごろん」っと転がり通るような、ちょっとユーモラスな感じのする日食ムービーを見ていると、
宇宙の高みから天体を眺める愉しさと、本来「神の眼」でしか見ることの出来なかった世界を我々に見せてくれる宇宙機の素晴らしさを感じてしまう。

「ひので」は2月にも軌道上で部分日食を観測しており、この時観測された月面の「でこぼこ」のデータを画像解析して、
今年夏に月へと旅立つ探査機SELENEセレーネに搭載されるレーザー高度計の観測との比較に活用するとのこと。

部分日食観測 ~月の凹凸が見えた!~『国立天文台 提供』

先輩の観測衛星が後輩の探査機をサポートするなんて、ちょっといい話だなぁ。

「はやぶさ」は流れ星になる

2007-03-20 | 宇宙
hayabusafanさんの「はやぶさまとめニュース」によると、19日付の朝日新聞に探査機「はやぶさ」の地球帰還時の大気圏突入の件についての記事が出ていたらしい。

■[はやぶさニュース] 朝日新聞ではやぶさ大気圏再突入の件(はやぶさまとめニュース)

昨年10月の佐賀県立宇宙科学館での「はやぶさ」運用チームの吉川真先生講演会で、地球に帰って来た「はやぶさ」は化学エンジンが使用できないので針路を変えることが出来ず、そのまま大気圏に突入し燃え尽きる運命にある…ということは既に聞いていたが、
朝日の記事によるとリアクションホイールや化学エンジンが使用できない関係で「はやぶさ」は船体の微妙な姿勢制御が出来ず、小惑星イトカワの地表サンプルの入ったカプセルの投下位置にも誤差が生じ最悪人口密集地に落ちる可能性を避ける為にギリギリまで地球に接近してからカプセルを切り離して、より正確に目標の落下地点(オーストラリア・ウーメラ砂漠)に命中させようということらしい。
結果、「はやぶさ」は地球重力を振り切れず、そのまま地球大気圏に突入し燃え尽きる。

わかっていた事とは言え、現実を直視させられるとやはり堪らないものがある。哀しいよ。。。
「はやぶさ」はその旅の最後に流れ星となり、オーストラリアの空に砕け散る…

「はやぶさ」は今週中にもイオンエンジンを本格的に噴かし、いよいよイトカワを離れ故郷への旅が始まる。

「はやぶさ、帰っておいで。でも…たとえ帰って来れなくても、それでもいいんだ。その時、君は宇宙を永遠に流離う船になる。
それでもいいのかも知れない…君はもう充分に頑張ったんだから。

 はやぶさ、ありがとう…」

JR九州20周年「スタンプラリー20」 福岡近郊編

2007-03-19 | 旅行
先日、鹿児島からスタートした「スタンプラリー20」の旅の第2弾を本日決行。

今日はJR発足20周年記念で特別価格8000になっている春の青春18きっぷを使って、福岡市近郊のスタンプ設置駅を攻めてみることにした。

まずは、鹿児島本線を福岡に向かって北上する前に、熊本のローカル線三角線の始発列車に乗って終着駅三角駅へ。

春先だというのに思わず身震いする寒い朝の三角駅には、日曜日だというのに学生服を着た高校生がチラホラ。
学生さんは大変だねえ、などと呑気に一人ごちながら三角駅で列車折り返し待ちの間に改札口でスタンプを捺す。同じ列車には「同業者」と思しき旅行者も何人か乗っていたが、案の定皆同じようにパスポートにスタンプを捺すべく窓口に並ぶ。このスタンプラリー、結構盛況のようだ。

三角駅から折り返すと、そのまま鹿児島本線を北上して一路二日市駅へ。
寒い日に、スチームの効いた車内でボーっと車窓を眺める至福の一時を過ごす。これぞ冬の乗り鉄の醍醐味。

二日市駅のみどりの窓口で本日2個目のスタンプをゲット。
同時に、この時点でパスポートに集まったスタンプが3個を超えているので窓口に申し出て「オリジナル列車シール」を貰う。

ここから、一旦今来た道を引き返して鳥栖駅へ。
ホームの立ち食いかしわうどんで腹ごしらえを済ませてから、長崎本線の列車に乗り込み佐賀駅を目指す。

佐賀駅から唐津線の黄色いディーゼルカーに乗り換え、唐津駅へ。
唐津線の沿線は春真っ盛りで、よく晴れた陽射しに菜の花が鮮やかだ。沿線から眺めたら、黄色い菜の花畑の中を黄色い列車が走っていく様子はさぞかし綺麗だろう。

唐津駅でも無事にスタンプを捺して、ここから乗り込むのは福岡空港行きの303系電車。
福岡市営地下鉄への直通運転を行う為に開発された、どことなく都会的なセンスのあるお洒落な車両。

しかし303系の走る筑肥線は何ともローカルムードの漂うのどかな車窓が続く。
何か周囲の風景に対して電車のファッショナブルなデザインが浮いているような…?でもこのアンバランスさがまた面白い。


唐津駅を発車して暫くすると、列車は景勝地として名高い虹ノ松原の中を進んでいく。
風光明媚な海岸線を走っていくと、この列車がこのまま地下鉄に潜り込んで福岡都心へと向かい福岡空港を目指しているというのが信じられなくなってきそうだ。
日曜日の昼下がりという事もあり車内も空いていてのんびりモード。どう見ても完全に「ローカル線」の雰囲気。
満員の乗客を乗せて天神の地下を走る電車と同じ車内とは思えない、このギャップが楽しい。

暖かい陽射しの中を走るうちにポカポカの車内が気持ち良くてついウトウト…。
気が付くと列車はいつの間にか地下鉄区間に入りトンネル内を走行していた。福岡都心が近付いたので乗客も増えていて、もうさっきまでのローカル線の雰囲気はなかった。
福岡市営地下鉄電車となった筑肥線303系は天神、中洲川端と福岡市内の繁華街の地下駅を経てJRとの乗り継ぎ駅の博多に到着。ここでJR鹿児島本線に乗り換えるが、途中から福岡市営地下鉄を経由しているので手持ちの青春18きっぷでは地下鉄博多駅の改札を出ることが出来ない。乗り越し清算機で地下鉄区間の始まりの姪浜駅からの運賃を支払って、地上のJR博多駅へ。

ここからは鹿児島本線の列車で香椎駅へと向かい、香椎線に乗り換える。

途中で来月に廃止される西鉄宮地岳線の最後の走りを見ながら列車はリゾート施設やホテルの建ち並ぶ海ノ中道の砂丘地帯を走り、博多湾越しに福岡市外を望む西戸崎駅に到着した。
ここで本日最後のスタンプをゲットして、今回の旅はこれにて一応無事終了!

香椎線の終着西戸崎駅は、モダンな建物に建て変わっていたが、駅周辺は再開発途上といった趣で、海風も吹き付けていてどことなく雑然としている。
ホームからは博多湾を見渡す事が出来るが、海側の空き地に「高層マンション建設予定地」の建て看板があった。やがてこの海の中道線の終着駅からも海が見えなくなるのだろう。

さて、「スタンプラリー20」の残るスタンプは11駅と2列車分。
まだまだ先は長い。これからもスタンプを求め九州をさすらう乗り鉄の旅は続く。。。
さて次はどこに行こうかね?


新しい携帯電話端末705Nを購入

2007-03-16 | 日記
先日、真っ二つになってしまったボーダフォン803Tの換わりに新機種を購入した。
ソフトバンク705N(写真右側)、NEC製。

携帯の機種変更は、貯まったポイントを使えば無料かタダ同然で出来るだろうと高を括ってたのだが、何と2万円を超える思わぬ出費となってしまった。。。うう、懐が痛いぜ。。。

仕事帰りに立ち寄ったショッピングモール内のソフトバンクの店で、「とりあえず今までの料金プランを変更せずに買えて、且つ海外でも使える一番安い機種を下さい」とリクエストすると
「サ●ソン製の機種なら1万○千円から各種ありますよ」と薦められたのだが、何か不安なんだよな…
「あの…日本のメーカーの機種がいいんですけど…」
それなら、と出てきたのは何と子供用キッズケータイとかいうシリーズ。確かに日本メーカー製だけど、これはいくらなんでも…
という訳で他に選択肢が無く、仕方なく一番安い価格だったNEC製に決定。

この705N、最新モデルなのだがデザインがシンプル過ぎてイマイチ目立たない。機能も必要最低限に絞ってあって、音楽やカメラのハイスペックが売りだったらしい803Tに比べたら何とも地味ーな大人しい機種という印象。
しかし流石に最新型だけあって薄くて軽いので通話はしやすい。ネットに接続するスピードも速いようだ。まあ、当分はこれを使い続けることになるが、これまで何年も東芝製端末ばかり使ってきたので、フォーマットが微妙に異なるNEC製は時々使い難さを感じる。慣れるまでには暫く時間がかかりそうだ。

ところで、僕がこれまでに使った携帯端末で一番使い勝手が良くて気に入ってたのはデンソーのJ-DN03だ(写真左)。これも非常にシンプルなデザインだが、本体の両側に手が触れている時だけボタン操作が有効になるなど細かいところに気が遣われていて操作が快適だった。オリジナルキャラクターの「まめぞう」も可愛かったし。
今でも手許に残してあり、動作可能なJ-DN03。正直今回これを復活させて使おうかとも考えたのだ。
J-DN03を使っていた2002年頃はまだパソコンを持っていなかったので、ちょうどその頃募集中だった小惑星探査機「はやぶさ」のターゲットマーカに名前を乗せる「星の王子さまに会いに行きませんか」ミリオンキャンペーンにはこのJ-DN03で応募したっけ…僕にとって思い出深い携帯端末である。


胴体着陸成功!

2007-03-13 | 時事
前輪出ず、全日空機が胴体着陸 高知空港で、乗客らけがなし(共同通信) - goo ニュース

機長、お見事!
テレビニュースで見たところでは一度タッチアンドゴーをやって前輪を叩き出そうとしている。映画さながらの飛行だ。
今見ると鮮やかな操縦の腕前に感心するが、当時この機に乗っていた人々はそれどころではなかっただろうな。

飛行機に毎月のように乗るようになっても、僕はいまだに離着陸時は緊張してしまう。
離着陸時は事故が集中するのでクリティカル・イレブン・ミニッツ「魔の11分」と言われているそうじゃないか…
ぐんぐん近づく滑走路、風を張らんでしなる主翼、着地の衝撃に軋む機体、もしもその時前輪が出ていないとしたら…

((((( ;゜Д゜)))))ガクガクブルブル

想像するだけで恐ろしいが、実はつい昨日の夜にスカイネットアジア航空に乗っていた僕は機内で恐ろしい光景を目の当たりにしたばかりなのだ。
僕の斜め前に座っていた若い女性の乗客が、最終着陸態勢でまさに熊本空港に着陸しようとしている機内で、何とハンドバッグから携帯を取り出して電源を入れやがったのだ。

「こいつ正気か!?」

すぐに「電源を切ってくれ!危ないだろ!!」と注意すると件の女性はハァ?という表情で全然状況を理解していない。
こんな怖ろしい感覚の人間と一緒になるかも知れないフライトというのも、まさに恐怖と紙一重なんだなよなあ。。。
まったく。。。


携帯電話がお亡くなりになる

2007-03-13 | 日記
酔った勢いでちょっとね…手許を誤ってしまいまして。
やってしまいましたよ…バキッと、真っ二つになって即死してしまったよ、愛用していた携帯電話803T。

去年の7月に入手したので、まだ1年も使っていない。嗚呼なんてこったい。。。台湾やルーマニアやトルコでも力強く電波を受信してくれていたのに…

しかしここまで鮮やかに、潔い程に真っ二つになってしまっては諦めるしかない。
勤め帰りにボーダフォン、じゃなかったソフトバンクの店に寄って「あの~携帯折っちゃいまして。ポイント貯まってるんで適当に海外で使えて0円で貰える端末に機種変更したいんですけど」と言うと店員の女性が「そうですね…一番安いのはサ○ソンの端末になりますけど、お客様の場合ポイント割引で1万●千円ですね」
何ーーー!?
「あの、そんなに高いんですか?この壊れた携帯は去年0円で機種変できたんですけど」
「ええ、お客様はまだ1年間使用されていないのでこの値段になります」
「そうですか。。。」
「何なら毎月の電話代と一緒に分割払い出来るコースもありますけど、その場合現在の料金プランはすべて解約されますので家族割引もキャンセルされます」
「う~ん…ちょっと考えさせてください」

考えるも何も、0円で貰うつもりだったんだ、そんなに持ち合わせがないわい。
今月は種子島にロケット遠征したり所用で上京したりして財布が寂しいっていうのに…しかし、携帯がないと文字通り「話にならん」。仕方がない、明日、貯金を下ろして新しい携帯を買いに行くか。


ケスラーシンドロームの恐怖?

2007-03-07 | 宇宙
先日、中国の衛星破壊実験のせいで大量のスペースデブリ(宇宙ゴミ)が発生してしまったが、今度はロシアがやらかした模様。

1年前に打ち上げられたロケットが軌道上で突然爆発、大量のデブリが拡散(Technobahn)

1年前にロシアが打ち上げたプロトン・ロケットの最終ブースタ部分が今年の2月19日に突然爆発し、結果として軌道上に1111個のデブリが拡散したという。
このプロトン・ロケットは打ち上げに失敗しており、大量に残存していた燃料が爆発してしまったようだが、打ち上げから1年近くも経ってから突然爆発した理由は不明。「ただし、考えられる原因としてデブリやマイクロ隕石に衝突した可能性が指摘されている(テクノバーン)」とあるが、
…やっぱり考えてしまうんだよなあ、中国の非常識な実験のせいで撒き散らされたデブリに当たったんじゃないの?って。。。

軌道上に撒き散らされたデブリが他の物体に当たり、新たなデブリが発生する。デブリが増えるとどんどん新しいデブリも増えてゆく。この自己増殖により加速度的にデブリが増加して、最終的には地球の周囲はすっぽりとデブリに覆われてしまい、デブリに阻まれてロケットの打ち上げも出来なくなるので人類は宇宙に出て行けず地球に閉じ込められてしまう…
この悪夢のような仮説をケスラーシンドロームというが(詳しくはこちらを参照下さい→ケスラーシンドローム :フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)、何というか…「実はもうケスラーシンドローム始まってるんじゃないの?」という恐怖を感じるニュースだ。

もちろん、プロトンの爆発が中国デブリとの衝突のせいであるという確証は何もなく、ケスラーシンドローム自体もあくまで仮想モデルである。
しかし、我々人類もそろそろ宇宙のゴミ掃除を真剣に考えた方がいいだろう。やっぱり、気持ちよく宇宙に飛び立ちたいもんね。

これからの宇宙はロケットも「立つ鳥跡を濁さず」ってことで。


「いとをかし 和紙の世界」八代市立博物館冬季特別展覧会を見る

2007-03-04 | 博物館・美術館に行く
地元、八代市の「八代市立博物館未来の森ミュージアム」(写真)。
博物館と名乗りながらも美術館的な展覧会を定期的に行っているが、現在、八代領主だった松井家所縁の所蔵品を保管管理する財団法人松井文庫の所蔵品から「和紙」にちなんだ逸品をフィーチャーした「いとをかし 和紙の世界」を開催している(3月25日まで)。
和紙の世界とは何とも通好みな主題だという気もするが、日曜日の昼下がりに観に行って来ました。


江戸期に松井家の当主が母親の為に風光明媚な海沿いに建てたという「松浜軒」(写真)。
現在は干拓のためにその名の由来の白砂松風の風景はなくなり、八代市の市街地にあるが、この屋敷の奥深くに秘蔵されていた逸品は現在では世界的に貴重な日本武家の文化遺産としてその価値が高く評価されている。

八代市のような地方都市にこれだけのコレクションが現存しているのは殆ど奇跡に近いとも云われる。
これらの松井文庫コレクションは、松浜軒のすぐ隣にある八代市立博物館で定期的に開催される展覧会で見ることが出来る。地方在住の身としては、第一級の美術品を身近なところで見ることが出来るのは喜ばしい限り。
ちなみにこの松浜軒、以前は高級旅館として営業していたらしく、日本で最初に「乗り鉄」の旅を実行した鉄道ファン文豪の内田百が「阿房列車」の旅で度々立ち寄っている事でも知られている。

僕は全然知らなかったのだが、八代市の宮地地区は江戸期から有名な高級和紙の産地だったそうだ。展覧会会場ではそんな地元八代産の和紙や、松井家の当主が参勤交代の折に江戸で買い求めた和紙が並ぶ。
会場は空いていたので、最初から最後までボランティアスタッフの御婦人が横についてマンツーマンで詳しく解説してくれた。松井家では非常に物を大切にしていたので、江戸期の日常品のような紙製品もほとんど当時のままの状態で保管されていたこと、そのおかげで当時の紙商品の流通形態まで分かったということ。
江戸時代に日常的に文書作成に使用されていた奉書の束などが、購入された時と同じ状態で未開封で残されている。これって、当時の情報記憶メディアの真実の姿を留めている訳で面白い。言うなれば、数百年後の世界で、現代の電器屋から買ってきたパッケージを開けてない生DVDディスクとかを見ているような感覚だ。
それに、数多く並べられた千代紙の美しいこと!江戸期のものとは思えないきらびやかさは現代アートを凌ぎ、アバンギャルドですらある。
他にも、小さな一筆書きのような封書セットは僅か数十センチにも満たない紙片の中に自然そのものを切り取って嵌め込んでいるようなスケール感。江戸期の日本人の美的センスの、この異様なまでのクオリティの高さは一体何なんだ?ゴッホならずとも引き込まれるぞ、この紙片の上の小宇宙には!

他にも、細いこよりを使って織った紙の生地「紙子」は丈夫で保温力があり、洗濯することさえ出来たとのこと。
革に似せてつくった和紙の壁紙「金唐革紙」は最高級品としてヨーロッパ各地の宮殿で内装に使われ、近年、宮殿の修復をする際には職人が日本から現地に赴いて補修用の壁紙を製作しているとのこと。
今度から海外旅行でヨーロッパの宮殿を見るときは、壁紙にも注意して見てみよう。

それにしても今日は暖かいというより暑かった。この調子だとあっという間に桜も咲いて散っちゃうんじゃないかな?

「白いかもめ」は絶滅危惧種!?

2007-03-03 | 鉄道
JR九州の特急「かもめ」が絶滅危惧種に指定されたとか。(写真は「白いかもめ」と同系列の「白いソニック」。「白いかもめ」の写真が見つからなかったもので代用しましたw)

「白いかもめ」絶滅させるな 新幹線反対の鹿島市長 長崎線存続の象徴に(西日本新聞) - goo ニュース

なるほど、「長崎新幹線」の平行在来線問題か。絶滅危惧種に例えるとは、なかなか思い切った事をするな。
確かに、先に開業した九州新幹線新八代―鹿児島中央間では平行在来線はJR九州から経営分離されて第3セクター「肥薩おれんじ鉄道」となり、同区間を運転していた特急「つばめ」は新幹線に移行する形で全廃されてしまった。
次は「かもめ」が絶滅か…と危機感を持つ地方自治体の気持ちは理解できるが、かと言ってJR九州に新幹線と在来線特急の両方を負担する体力はないし、実際どうしたものか。

ところで、絶滅危惧種と言えばこの鳥も危ないぞ。

東京と熊本を結ぶブルートレイン「はやぶさ」。
九州新幹線が全線開業するまでには絶滅は避けられないか?
せめて同名の探査機が地球に帰還する2010年の夏までは生き残っていて欲しいが…

こちらも絶滅危惧種の青カエル。

熊本電鉄に生き残っている「青ガエル」こと東急5000系電車。
熊本電鉄はライトレール(LRT)化の上で熊本市内のターミナル駅である藤崎宮前駅から路線を延長し、国道3号線上を通って熊本市電への直通運転を行うという計画を発表しており、同時に行政等の支援が得られず計画が実行できない場合は鉄道営業を廃止するとしている。
今のところ計画は進展していないが、熊本市側は実はこの計画に協力的らしいとも言われるので今後どうなることやら。
まあ、ライトレール化が実現してもしなくても青ガエルは御役御免となってしまう訳だが。

まあ、どちらも絶滅する前に、今のうちに乗っておいた方がいいことだけは間違いない。