2020年8月8日(土)☀ 大台ヶ原
日出ヶ岳~西谷高~テンネンコウシ高~裕嵓 周遊
粟谷小屋からの続きです
林道
粟谷小屋の前の林道は緩い登り坂…
安心して道をゆっくりと歩く
すると右側に大台山住大神の祠が見えてくる
そのわきに 日出ヶ岳へ上る登山口がある
大台山住大神
水は涸れていた
登山道本線への標識
漸く帰路につく気持ちで 一汗拭いて
薄暗い樹林へと延びる 登山道を眺めた・・・と
チチ! どちらに…!
林道を更に進むチチ
ここじゃないから
そう言いながら 林道を進むチチ
・・・もう…
少し進んだ所にも もう一つ入口が
そこにも登山道本線の標識が…
しかし そこも素通り
なぜ…
何処から登り返すのか…?
また 登山口らしき入口が…
三度目の正直?
三度目の登山道本線の標識が出てきた
するとチチの足が止まり ここだ!言いながら
急な石段を登っていった…
登山道本線…どこから登っても同じなら
最初から取り付いたらよかったのに…
林道を歩いた分損をした感じがした…
地図を見ながらぶつぶつ…
疲れが精神をも我儘にする
少しでも楽をしようとする私が表面化してきた
堂倉避難小屋
注意書き(案内板)
石段を登ってすぐに
堂倉小屋が見下ろすように現れる
ここは避難専用の避難小屋の様だ
避難小屋の裏 テント張れそう?
案内板の先から入山
樹林帯の歩き易い道
さぁ~ 帰ろう♪
やっと登山道に取り付けて ホッとするみっちゃん
花なんぞ見つける余裕が出てきた
おっ!一株見っけ♪
オオバトンボソウでやんす♪
今までのルーファンしての歩きから
しっかりと道が付いているのとは大違い
安心が疲れた身体を押してくれる
だけど…
身体は正直だ!
登りはやっぱり辛い…
急な登り何のそのだ!
あれ?チチが何か言ってる!
粟谷小屋からの登山道本線と合流
右側が 今歩いてきた堂倉小屋からの道
左側が 粟谷小屋からの道
何処から登っても同じだったよね…
やっぱりそう思ってしまった
チチに何かこだわりがあるのか…
地図を見ながら
こだわりの意味を探してみる
後でチチに尋ねた
どうしてこのルートだったの?
あぁ あれ?
ちょっと避難小屋を見たかったから…
えっ?
ただ それだけ・・・?
料簡の狭い私は 余分に歩かせられた気がして
少し損をした気になってしまった・・・
だけど それもまた立派な理由だ…
標識は日出ヶ岳を指す ガンバだ!
標識もしっかりと付いている
登山道本線を何も考えずに登っていく
・・・だけだった
日出ヶ岳まであと2.4kだ
嫌いな階段黙々と!
階段よりましか…急登に溜息!
ガンバガンバと登っていく
これで帰り着くと思っていた
後2.4キロ頑張れば 日出ヶ岳…
二時間ちょっとで着くだろう…
だから 頑張れた…
そして 自分を励まし続けた
なのに…
なのに…
右に旋回する登山道のコーナーに標識!
なぜかここでチチの足が止まった
???
標識を見ても 分岐を示すものではない
だが 嫌な予感がした…
突然チチは有無云わずに突っ込んだ!
えっ! マジか!
標識無視して 越えて行った!
そういう事か…
終りじゃなかった
まだ(山行)途中だったんだ…
標識には登山本道の行く先を示していたが
その下に 消えかかった字で
テンネンコウシ高と書かれていた事を
チチは確認していたのだった
またまた 登山道から離れ
地図にない道を歩く事になった
登山道を外れ山腹を行くチチ
普通の登山道を歩きたかった…
踏み跡も道には見えず
崩れた個所をトラバース
それでも標布が有るんだ…
尾根にでたようだ!そこが…
シャクナゲの森?
石楠花は何処だ~!
尾根に 石楠花の影はない!
なぜシャクナゲの森と名付けられたのかは不明
以前はシャクナゲに包まれていたのだろうか…
ただ この尾根広すぎて 迷いそうになる尾根だ
シャクナゲの森の標識すら
油断すると見落とす可能性がある
シャクナゲの森の標識から左方向(東)へと向かう
日出ヶ岳が遠くなる感じがしたが
ついて行くほかない…
広い尾根が岩の目立つ尾根に…
急斜面を横断?道が変わる
ゲッ! なんじゃこりゃ…
竜の背の様な岩の痩せ尾根になった…
急な岩尾根をどんどん登る
樹林帯に阻まれながら進む
狭い尾根は迷う事はなさそうだが…
私を置いていくな~!
チチに置いて行かれそうになるのを
必死で追いかける!
無我夢中で登っていくと…
木に取り付けられた標識
テンネンコウシ高 1431m
ここが チチの行きたかった
テンネンコウシ高?
樹林に包まれたぱっとしないピークだ!
別の標識
ここ テンネンコウシ高の標識は
東の端の尾根にある岩尾根の深き森の中にあった
テンネンコウシ高を示す標識は3つもあり
展望のないピークだが
どこか安堵するものがあった
目的を果たしたと思うと
そう思えるのかもしれない
少し静かな森の息遣いを感じながら休憩をし
来た道を引き返す事にした
この時少しずつ陽が傾き始めたような
どこか寂しさを感じさせるものがあった…
シャクナゲの森まで戻ろう
痩せ尾根には石楠花を見るが…
急な下りにそれ所ではない!
シャクナゲの森
シャクナゲの森ではゆとりが生まれる
そして思う…やはり 石楠花はなし…
でも もうそんなことはどうでもいい…
今度こそ 日出ヶ岳へ 戻れる!
時間は15時…
明るいうちに 戻れるだろう…か?
既に 体力的には限界を感じ始め
疲れはピークに達しつつあった…
つづく
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