【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

俳句大学国際俳句学部! Facebook「華文俳句社」 〜【俳句界】2024年6月号〜

2024年06月01日 01時38分05秒 | 「俳句界」華文俳句
俳句大学国際俳句学部!
Facebook「華文俳句社」  
〜【俳句界】2024年6月号〜
 
◆2024年『俳句界』6月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
 
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2024・6〜
◆2024年『俳句界』6月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。
 
華文俳句【俳句界】2024,6月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
 
山崩揚起土石沙塵
春愁
江彧
〔永田満徳評論〕
2024年4月3日早晨,台灣東部海域發生了一場地震,導致建築物倒塌,道路中斷,造成了巨大的破壞。太魯閣峽谷等地的懸崖峭壁上,巨石懸掛,砂塵漫天。大地震帶來的「山崩」、「土石」和「砂塵」現象引發了人們對台灣地形受損情況的關注,這首俳句生動地表達了這一情況。
山崩れの土石と砂塵春愁
江彧
〔永田満徳評〕
2024年4月3日午前、台湾東部沖で起きた地震で、建物が倒壊したり、道路が寸断されたりして、大被害が出た。太魯閣渓谷などは断崖絶壁で、砂ぼこりを上げながら巨大な石が岩肌を滑り落ちた。大地震が起これば「山崩れ」による「土石」と「砂塵」が発生する。台湾地震の地形的被害を端的に描き、俳句の伝達性を示した句である。
 
 
書頁夾帶的情話
勿忘草
明月
〔永田満徳評論〕
「勿忘草」的起源源自於中世紀德國的一則悲傷的純愛傳說。它的花語是「不要忘記我」和「真摯的愛」。這個「情話」或許是關於男女之間戀愛的小故事。通過「勿忘草」這個季語,我們能理解情話的內容是關於純愛的。這首俳句基於對季語的理解,表達了讀者在情感上的共鳴,符合俳句的基本原則。
勿忘草書に挟まるる情話かな
明月
〔永田満徳評〕
「勿忘草」は中世ドイツの悲しい純愛の伝説が由来となっている。花言葉は「私を忘れないで」と「誠(真実)の愛」である。「情話」は男女の恋愛に関する挿話であろう。勿忘草という季語によって、情話の内容が純愛のものであることが理解できる。感情移入しながら読んでいることを季語に語らせる俳句の基本を踏まえた句である。
 
 
玄關處頃斜墨畫
石虎
帥麗
〔永田満徳評論〕
「石虎」是台灣春天的季語,從冬天結束到春天開始是石虎的繁殖期。它看起來像家裡的貓,但也被稱為山貓。「墨畫」中可能描繪了石虎的特徵,如額上的灰白色縱帶和耳後的圓形白斑。由於地震,擺放在「玄關」的石虎墨畫傾斜了。這是一首描述台灣地震嚴重性的俳句。
玄関に傾ぐ墨絵や石虎
帥麗
〔永田満徳評〕
「石虎」は台湾の春の季語で、冬の終わりから春の始まりは石虎の繁殖期。家の猫に似ているが、山猫とも呼ばれている。「墨絵」には石虎の特徴である額の灰白色の縦帯と耳の後ろの円形の白斑が描かれていたのであろう。地震によって、「玄関」に飾られていた石虎の墨絵が大きく傾いたのである。台湾地震の激しさを物語る一句である。

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