【永田満徳(みつのり)】 日本俳句協会会長代行 俳人協会幹事 俳人協会熊本県支部長 「文学の森」ZOOM俳句教室講師

「火神」主宰 「俳句大学」学長 「Haïku Column」代表 「秋麗」同人 未来図賞/文學の森大賞/中村青史賞

〜Facebook「華文俳句社」〜 【俳句界】2021.12月号

2021年12月23日 20時56分07秒 | 月刊誌「俳句界」
俳句大学国際俳句学部よりお知らせ!
 
〜Facebook「華文俳句社」〜
〜【俳句界】2021.12月号〜
 
◉ 今号から五七五の17音の和訳をしています。
◆2021年『俳句界』12月号が発行されました。
◆華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆ R 2、11月号から五七五の17音の和訳をしています。
◆17音の和訳は、HAIKUをただ端に日本の俳句の五七五の17音にしただけではなく、原句のHAIKUの真価を再現するものであり、国際俳句の定型化に一歩近づくための有効な手立てであることを強調しておきたい。
◆東北公益文科大学教授の呉衛峰氏、台湾詩人の洪郁芬氏を中心として、マレーシア詩人の趙紹球氏、台湾詩人の郭至卿氏の四人が2018年にFacebookグループ「華文俳句社」を立ち上げました。
◆2018年11月1日には、華文俳句社の四人による二行書きの華文俳句の合同句集『華文俳句選』(醸出版)が刊行されました。
◆ 二行俳句の個人句集では、洪郁芬氏が『渺光乃律』(2019、10)を〔華文俳句叢書1〕として、郭至卿氏が『凝光初現』(2019、10)を〔華文俳句叢書2〕として、次々に刊行しています。
※全季節を網羅した、世界的にも画期的な「歳事記」が2020年10月に発行されました。これで季重なりの問題が解消されるでしょう。
◆さらに、2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆2020年『俳句界』3月号の特別レポートにおいて、「熊本大学」で呉衛峰氏が行ったラウンドテーブル「華文俳句の可能性」の報告が8頁に渡って掲載されました。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2021・12〜
◆2021年『俳句界』12月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆2018年12月1日已出版華文俳句的合著,『華文俳句選』。
◆2020年『俳句界』3月號以八頁的篇幅特別報導了於「熊本大學」舉辦的「華文俳句の可能性」座談會。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】2021,12月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
皐月
聆聽銅鑼浴的夫妻
秋宵
〔永田満徳評論〕
一對夫妻正和如琴瑟的共享著「銅鑼浴」。銅鑼浴是新興的抒壓療場,聽銅鑼的振動聲波冥想放鬆。長夜漫漫,而這也是一種渡過秋晚的方式。日落霞未盡,轉眼間薄暮冥冥。而這一對夫妻以靜默的沉澱來迎接一個來臨的夜晚。
皐月
秋の宵銅鑼浴をする夫婦
〔永田満徳評〕
「夫婦」が仲良く「銅鑼浴」を楽しんでいる情景。銅鑼浴とは有料のリラックスサービスで、銅鑼の音を聞くことでプレッシャーを無くすという。これも、秋の夜長の過ごし方の一つであろう。日が落ちて間もない「秋の宵」の頃、静かで落ち着いた一時を心ゆくまでじっくりと味わっている夫婦の気持がよく表現されている。
露兒
輕哼摇篮曲的父親
深秋
〔永田満徳評論〕
這個父親應該是懷抱著嬰孩的年輕爸爸。雖然照顧稚子辛勞,但總是自已的骨肉。輕哼著不熟練的搖籃曲,哄著不停哭泣的孩子。這個畫面擷取了父親對孩子濃厚的愛情表現。深秋的季語,更使我們聯想到親子間藉由悉心照料而加深的情誼。
露兒
子守唄口ずさむ父秋深し   
〔永田満徳評〕
「父」は乳飲み子を抱き抱えている若い父親であろうか。子育てに苦労することはあっても、そこはかわいい我が子である。不得手な「子守唄」でも口ずさんで、なかなか泣き止まない幼子をあやしているのである。親の子に対する愛情がにじみ出ているところがよく、また、「秋深し」によって愛情の深まりが感じられるのも心惹かれる。
鄧紹佳
樓間橘紅秋日墜
歸家路
〔永田満徳評論〕
人們常將高樓大廈比為叢林。在林立的高樓和高樓中間,秋天的夕陽一口氣墜落如水井中打水的桶沿。晴天時沒有比此光景更饒富寂寥之美的了!作者結束了一天的工作,歸家路上瞥見秋日墜,心中充滿平安喜樂與充實的感受。此俳句將作者此刻的心境描寫得淋漓盡致。
鄧紹佳
ビルの間の鶴瓶落しや帰途の路
〔永田満徳評〕
「ビル」をジャングルに見立てることがある。林立するビルとビルとのあいだに秋の夕陽が一気に沈む光景は晴天にあればあるほど、美しくもあり、さびしくもある。慌ただしかった一日の仕事を終え、帰宅の途中に目にする「鶴瓶落し」に対して、安堵感と充実感が入り混じり、しみじみとした気持を抱いた作者の様子がよく読み取れる。

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