俳句大学国際俳句学部!
Facebook「華文俳句社」
〜【俳句界】2023.年12月号〜
◆2023年『俳句界』12月号が発行されました。
◆「俳句四季」11月号(2023年)に於いて、菫振華氏はいみじくも「漢俳」について「日本の俳句とは別物だ」と述べています。
「漢俳」とは五·七·五の形と漢字で綴られた三行詩。
趙朴
緑蔭今雨来 緑陰に今雨来たり
山花枝接海花開 山花、枝接ぎて海花が開く
和風起漢俳 和風 漢俳を起こさん
◆そこで、華文圏に俳句の本質かつ型である「切れ」と「取り合わせ」を取り入れた二行俳句を提唱して行きます。
◆2020年1月からは月刊『俳句界』に「華文俳句」の秀句を連載しています。
◆どうぞご理解とご支援をお願いします。
俳句大學國際俳句學部的通知!
~Facebook 「華文俳句社」Kabun Haiku 2023・12〜
◆2023年『俳句界』12月號已出版。
◆於華文圏提倡包含俳句的基礎「一個切」和「兩項對照組合」的二行俳句。
◆請各位多多支持指教。
華文俳句【俳句界】2023,12月号
永田満徳選評・洪郁芬選訳
華文俳句(俳句界12月号)
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衝出樊籠的飛鳥
雙十節
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雨靈
〔永田満徳評論〕
中華民國的建國紀念日(國慶日)設定在1911年武昌起義的日子,即每年的10月10日,也被稱為「雙十節」。國慶節慶祝儀式在台北總統府前的廣場舉行,包括升國旗儀式和國慶節慶祝大會等活動。透過描繪自樊籠升起的「翔翼之鳥」,象徵著所有事物都在慶祝國慶節儀典。
ケージより翔び立つ鳥や国慶日
●
雨靈
〔永田満徳評〕
中華民国の建国記念日(国慶日)は1911年の武昌蜂起の日、10月10日に設定されていて、「雙十節」とも呼ばれている。国慶節祝賀式典が台北の総統府前の広場で行われ、国旗掲揚式や国慶節祝賀大会などがある。「鳥籠(樊籠)」から一斉に「翔び立つ鳥」を描くことによって、あらゆるものが国慶節祝賀節式典を祝っていることを示している。
※
瑪尼堆上添加石子
上弦月
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黃士洲
〔永田満徳評論〕
「瑪尼堆」是一種由白色石頭堆積而成的結構,通常呈方形或圓形。它們被放置在山頂、交叉路口、湖畔、寺廟、墓地等地,被視為西藏族人的守護神。「上弦月」被認為有助於精神的淨化。透過結合供奉的「瑪尼堆」和具有靈性效應的「上弦月」,它們共同營造出一種宗教氛圍。
マニ堆に加ふる石や上弦月
●
黃士洲
〔永田満徳評〕
「マニ堆(瑪尼堆)」は白い石などを四角く、または円形に積み重ねた祭壇である。山頂、交差点、湖畔、または寺、墓地などに置かれ、チベット族の人の保護神となっている。「上弦月」は精神の浄化を促すとされる。祈りの対象である「マニ堆」」とスピリチュアル効果のある「上弦月」とを取合せることによって、宗教的雰囲気を醸し出している。
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影子從後迫近
秋聲
●
鄧紹佳
〔永田満徳評論〕
「秋聲」意指物體相互接觸的聲音,如風雨聲,樹葉聲,昆蟲鳴叫聲等。這些聲音深刻地傳達出秋天的氛圍。當一個人獨自在夜晚的道路上行走時,從身後悄悄接近的「影子」是在微弱的月光下顯現的身影,決不是黑暗的陰影。這個微妙的人影中,可以感受到秋天的氛圍,也感受到秋天的聲音,這顯示出一種敏銳的感性。
後ろより近づく影や秋の声
●
鄧紹佳
〔永田満徳評〕
「秋の声」とは物の触れ合う音、風雨の音、木の葉の音、虫の鳴く音など、しみじみと秋の気配を感じさせる響きを声にたとえたもの。夜道を一人で歩いているときにひたひたと後ろから近づいてくる「影」はほのかな月明かりに映る影で、決して暗い影でない。密やかな人影に、秋の気配とも、秋の声とも感じる繊細な感性を窺うことができる。
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