岩手県でロサンゼルスのような光景、島岡美延です。いったん山火事が起きたら、乾燥や強風がこんなにも怖いとは。
昨日は岡本太郎の言葉に深く感じ入り、今日は言葉の達人のDNAを感じる物語。映画『安楽死のススメ(3月1日公開)』をご紹介します。刺激的なタイトルは永六輔の孫である映像作家、岡﨑育之介の長編初監督作品。
27歳の正(石原滉也)は男性の平均寿命の3分の1が終わった自分の人生の残りが今より楽しくなる確率はきわめて低いと考え、死ぬことを決意。健全に死を選ぶべく相談窓口、自殺防止支援団体などへ出向くが、諭されるばかり。集めたチラシの中に「沖縄2泊3日安楽死ツアー」の文字を見つけ、友人から片道だけの旅費を借りて(返せない?)旅立つ。推進団体代表やもう一人のツアー参加者と過ごす中、正は「死とは何か」に向き合っていく。最終日、ついに安楽死の飲み薬を前にして――。
沖縄の海の生命力にあふれる光景が圧巻。コメディとして描いた異色作は世界の映画祭を席巻。