今月の世界の変化は2025年に何をもたらすのか、島岡美延です。テロ組織が独裁政権を倒したといわれ、シリアの大統領は亡命。韓国では大統領に出国停止措置。昨日ご紹介したブータンの映画で描かれたのは「選挙は人々を幸せにするか」。
この物語では「日本=不思議の国」。映画『不思議の国のシドニ(13日公開)』をご紹介します。フランスの名優イザベル・ユペールが訪ね歩く名所は、いつもより謎めいて見えるかも。
フランスの女性作家シドニは、自身のデビュー作『影』が日本で再販されることになり、出版社の招きで来日。見知らぬ土地への不安を感じつつ、出迎えた寡黙な編集者・溝口(伊原剛志)に導かれ、日本での仕事をこなす。自分は家族を亡くし今は天涯孤独、『影』を書けたのは夫のおかげ、と語る彼女。溝口と日本各地を巡るうち、亡き夫の幽霊が姿を現し――。
京都・奈良・直島、ゆったりとした時間が流れます。伊原のフランス語も見事。6日間の限られた滞在、二人が紡ぎ出した大人の時間。
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