ついにお濠を渡って大手門から入場、島岡美延です。
三の丸尚蔵館の現在の建物は来月までと聞いて、昨日、初めて皇居東御苑へ。熊本城や松本城、大阪城なども行ったことあるのに江戸城は一度も…。人生初なのは警察官の手荷物検査も。私より小柄な女性警察官、いざとなったら強そう。
まずは三の丸尚蔵館『いとをかし 和みのけしき』展(~12月12日)。こじんまりとした一室に絵画、陶磁器、工芸品など。象牙の細工など本当に“いとをかし”。隣では新築工事中。
そこから二の丸、本丸へ。樹々の色づき、サザンカなどの花々、とにかく江戸城は広い! 天守台から見下ろす「大芝生」は大奥などがあった場所。江戸城復元模型も見ましたが、明暦の大火(1657)で焼失して200年以上、天守ないまま続いた江戸時代。
一番奥の富士見櫓まで行って、二の丸庭園を散策。東御苑の中だけで10000歩くらい? この秋、遠くに行かなくても最高の旅気分でした。
また、その流れで江戸の町の区割りを直し、向島からさきを江戸に繰り入れ、防火体制を整えました。当時の幕府と現代の政府、どちらが民のことを考えているのか、皮肉にも考えてしまう小生です。
私も天守台のベンチに座り、「現代と比べる」ことを考えながら、武道館の屋根を眺めていました。
もし、天守閣を再建する、ということだけに必死になっていたら、江戸幕府はあれだけ長く続いていたのか、と。
それにしてもいつも思うのは、あの時代の人は自分の頭でしっかり考えていたんだなあ、ということ。今よりずっと不便だったはずなのに。