『 「晴れの日」は遠く 』
ウクライナ情勢は 絶望的な状況が続いている
祖国を防衛に すでに市街戦も起きているとか
一日の混乱が 何人もの命を奪う
ウクライナはもちろん ロシア軍からも
仲裁できる国がないとすれば
遠くから エールを送る以外ないのだろうか
もう 元通りになど 戻らないが
どんなにゆがんだ形であっても
「晴れの日」が待たれる
☆☆☆
『 外交を、イコール戦いとする考え方には反対ですが・・・ 』
「遠交近攻」という言葉は、「兵法三十六計」の中にも採られています。「兵法三十六計」は、五世紀頃までの故事などを、十七世紀頃にまとめられた中国の兵法書です。
「孫子の兵法書」と混同しがちですが、民間においては、日常生活の参考として、孫子よりも親しまれているそうです。
因みに、わが国では、「三十六計、逃げるに如かず」などという言葉を、ことわざに使うことがありますが、これは「兵法三十六計」から生まれた言葉ではないようです。
ただ、「兵法三十六計」の最後の項目は、「走為上」となっていて、その意味は、「勝ち目がないならば、戦わずに全力で逃走して損害を避ける」という意味だそうです。
つまり、「戦ってみたが勝てそうもないから退却しよう」ということではないのです。
外交を、イコール戦いとする考え方には反対ですが、膠着状態の外交関係を、少なくとも大きなダメージを受けることなく解決に向かわせる方法は、簡単ではないようです。
( 「小さな小さな物語」 第十部 NO.565 より )