皆さんは宮城県気仙沼市の大谷地区が戦後,馬鈴薯の産地だったことを知っていましたか?大谷地区の馬鈴薯は味も良く,大谷の頭文字をとった「丸大(まるだい)印の馬鈴薯」として東京市場等に出荷し,昭和25年には香港に輸出したこともあるそうです。しかし,その後,出荷量も生産者も減少してしまいました。
道の駅「大谷海岸」と本吉農林水産物直売組合では,このブランド馬鈴薯を復活させようと「伝説の馬鈴薯復活プロジェクト」として動き出し,令和元年から直売組合の約20人が栽培に取り組んでいます。その栽培方法は,海に面した大谷地区の特徴を活かして,昔から海藻類を原料としたたい肥を施用してきました。普及センターでは,生育調査や栽培講習会・販売会議の開催等支援してきました。
そうして新しくブランド名を「丸大印の大谷いも」と名付けた馬鈴薯が,今年ようやく初収穫できました。先日,7月6日に行われた販売会議では,道の駅「大谷海岸」において,7月23日,24日のそれぞれ9時から販売することにしました。当日は,写真の袋詰めだけでなく,トルネードポテトやコロッケの加工品も販売されます。皆さんも,道の駅「大谷海岸」にお越し頂き,復活した伝説の馬鈴薯の味を御賞味ください。
<連絡先>
宮城県気仙沼農業改良普及センター 地域農業班 TEL:0226-25-8068 FAX:0226-22-1606