令和元年11月11日にJA新みやぎいわでやま地区本部主催のせり目揃え会が農事組合法人葛岡の選果場で開催され,生産者と市場関係者を含め15名が参加しました。
岩出山地域のせりは昨年度から本格的な市場出荷を開始し今年で2年目となります。せりは労働作業のうち大部分を出荷調整作業が占めており,安定的にせりを出荷するためには出荷調整作業の効率化が重要になります。
そこで,昨年度の出荷調整作業の振り返りのため,昨年度普及センターで調査した出荷調整作業の動線図,出荷調整にかかった時間及び専用ソフトを用いた作業姿勢の改善点について生産者に説明しました。さらに説明後にアンケート調査を行い,生産者自身がどの作業項目について問題意識を持っているのか確認しました。その結果,①洗浄作業,②選別作業,③作業姿勢について問題意識を持っていることが明らかとなり,本年度はこの3つの点について改善していくよう呼びかけました。生産者の方は説明後すぐに作業姿勢改善のため選別台の高さ調整を検討しており,作業改善に向けて意識が高まっているようでした。
次に市場関係者の方からせりの選別と調整方法,出荷スケジュールについて説明がありました。また,今年は昨年度の経験を生かして施肥や病害虫防除等の栽培管理を徹底したこともあり,せりの品質について非常に高い評価をいただきました。
普及センターでは今後もせりの安定生産,出荷に向けた支援を継続して行っていきます。
<連絡先> 宮城県大崎農業改良普及センター 先進技術班
TEL:0229-91-0726 FAX:0229-23-0910
せり目揃え会の様子
選別台の高さ調整
作業姿勢改善例