古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

骨董品の贋物

2007年04月06日 20時34分04秒 | 贋物について・・・
あまり話したくないのですが、
骨董品の贋物は、実におおいというのが現実です。

盛期伊万里は、もちろんのこと、幕末の大皿・ベロ藍の鉢
人気図柄は印判まで、あるそうです。

総微塵唐草の大皿なんて、めったにあるものではありません。
たいがい、真ん中に、松竹梅が描かれています。
わたしは、中国製の総微塵唐草の伊万里の尺六寸の大皿が
プロ・アマどちらでも参加できる交換会に出品されているのを、目撃したことがあります。
遠目に見て、後ろの唐草の書き方から、中国製と私には、すぐ判りました。
近くに来たのでよく見ると、かなり良くできているが、完全に中国製。。。
わたしは、千円でも、要らないとおもいました。

まあ、贋物でも手間がかかっているし、
鑑賞用としては、一万円から、一万五千円が妥当かな?
と思っていると、いよいよ、競りが始まりました。

発句が、5万円
わたしは、この値段に驚いていると・・

10万・15万・・ついに20万まで競りあがり
とうとう、20万で、あるプロの骨董商が落札しました。
プロが、20万で落札したのだから
おそらく、売値は、40万円以上でしょう。

  わたしは、しばらく開いた口が、塞がりませんでした。

骨董商といえども、騙されることがあるという事が、わかっただけ勉強になりました。
おそらく、あの骨董商も伊万里専門の業者だったら、
騙されることも、なかったでしょう。

   ああ!

  あの微塵唐草の大皿は、いまごろ、どこで、どうしてござろうか?