古伊万里江戸後期物万歳

古伊万里江戸後期ものの魅力。

兎図盃洗

2008年12月31日 22時12分26秒 | 盃洗
明けましておめとうございます。    旧年中は、たいへんお世話になりました。




 謡曲「竹生島」では・・・
『緑樹沈んで、魚木に上る気色あり。月海上に浮かんでは、兎も波を走るか、面白の島の気色や』
と、その素晴らしさを愛でています。




現代語訳では・・・
島を覆う緑の樹々が影を湖水に映している。魚が樹々の影をつたわって泳いでいる。
まるで木に登っているかのようにも見える。
月が湖面に映るときは、月に住む兎があたかも、波間を駆けていくように見える。
それほどに竹生島の景色は素晴らしい。

むかしの人は、うまい比ゆを言ったものですね。




竹生島には、弁財天と竜神を祭っているそうです。




ことしは、この荒波を乗り切り、兎にあやかって、

弁財天のお膝もとまで行きたいですよね。(笑)





  
本年も宜しくお願いいたします。

     波乗り兎図盃洗   江戸後期のころ   

                 直径15,5cm・高さ12cm


コメント (20)
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