古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

元禄伊万里,残菊に流水

2013年11月10日 16時04分51秒 | 古伊万里=染付大皿
きゅうに晩秋のようになって、もう、初冬の気温ですよね。
むかしのように、毛糸の半袖とか、着る季節がなくなりました。

フイリッピンの台風は、お気の毒でした。
この異常気象は、温暖化が影響しているのは、間違いないでしょう。
緯度が低いだけに、なかなか移動しないで、被害が甚大となりました。
こんなとき、ふと、神や仏は、本当にいるのだろうか?
と、いう疑問が、誰もの心のすみをかすめます。

しかし、神様というのは・・・
本来は、人間のこころの中に棲んでいるのかもしれませんね?
棲んでいるからこそ、ボランティア活動をしてまでも、
被災地の助けになりたいと、思う人が出てくるんでしょうね。
これを、神のまごころと言わずして、なんぞや!

お祈りをすることが、宗教ではないと思いますが。。

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元禄時代の菊に流水紋です。



元禄期に流行った、流水に花紋。





デザイン、絵付けともなかなか優れていると思います。
約、300年前のそのままの絵付けです。



美しくもさかりの花も、あっという間に、荒波の藻屑と消えていく。

残菊とは、重陽の節句を過ぎても、盛んな菊の花を指していて、
晩秋の菊という意味です。



源氏物語や平家物語にある、もののあわれ、を表現したような気がしてなりません。
極めて、和風な絵柄と思います。


銘や唐草も元禄時代の特徴をよく見せていると思います。
元禄期、直径36cmほど。