古伊万里江戸後期物の魅力

古伊万里江戸後期ものを中心としたブログです。
その日の気分で、俳句も作ってみようと思います。

色絵象に唐子図大皿

2008年09月28日 15時38分24秒 | 紅毛伊万里
これは私見ですが、コレクションと言うものは、知・情・意という
人間のこころの三要素がはたらいているような気がします。

知(智)にはたらけば、角が立つ。
   にさおさせば、ながされる。
           とかくこの世は住みにくい。

といった、コマーシャルも昔ありましたが・・。(笑)

特に、知と情は、直接コレクションの方向や中味を決める決定打になりますので、
わたしは、ときどき自己点検をするようにしています。
それで、こういう南蛮伊万里は、最近は控えるようになりました。






にはたらき過ぎると、わたくし自身、どうしても、
あとで冷静に考えると、どうでもよい作品を集めてしまうと言う、反省点に立っています。
とは、知識や知的な面白さにたったコレクションのことです。

一例でいうと、江戸期に西洋人や象の図柄は、面白いという知的な興味に立脚した発想です。
それも蒐集の大事な要素には、違いないのですが、こだわりすぎると私の場合、最終的には、美しさよりも、
その図が描いてあれさえすれば、満足してしまうという結果になりがちです。(笑)





にさおさせば、流される。

かといって、美しいと思うものを何でもコレクションをしていては、
それも面白いと思いますが、色々な意味で、やや統一感が失われます。
それら、知や情にブレーキを掛けたりアクセルを踏んだりするのが、という事でしょうか。

骨董や美術品は、人によって美意識も違いますので、他人のコレクションはなんとも言えません。





'''これは、いま、のべた反省の上たっているコレクションです。(笑)
このお皿も、幕末くらいのものでしょうか。

色彩は、あまり美しいとは言えませんが、象が珍しくて買いました。
いまなら、多分買わないと思います。
比較的きれいに写っていますが、使用感がけっこうあります。'''

   幕末のころ

        直径約、35cm高さ約3,5cm



パソコンの不調

2008年09月23日 19時27分17秒 | みやまつりが日記
  ここのところパソコンの不調で、ハードディスクがカタカタいうようなりました。

ときどき、アクセス不能にも。。!!

しばらく、スイッチを入れないと治って戻ることの繰り返し。

いまのところ落ち着いています。

こんなときは、更新も休んでおとなしく俳句でも作ります。(笑)


下の写真は、ネットよりお借りしました。




  古伊万里をあまた集めて流れ星  流星や襟もと寒くなってきし  流星の落ちゆく先の村あかり  耳もとに祖母の声あり流れ星  流星の燃え尽き消ゆるときの音  いままさに決断のとき流れ星  大空の傷の深まり流れ星  白昼も確かに見えし流れ星  旧友の電話の鳴りし星降る夜  おもはざる落札価格星月夜

ああ、疲れた。。。(笑)  

 



菊唐草紋銚子

2008年09月07日 09時15分44秒 | 古伊万里=ふくろもの
江戸時代中期の『銚子』です。

銚子といっても、千葉県の房総半島の『銚子』とは違います。(笑)
お酒を盃に注ぐための道具です。




三々九度を注ぐためにいまでも、柄のついたものが使われていますよね。
これは、磁器製のもっと日常的なものだったんでしょうか。

明治になると、とっくりも銚子と呼ばれるようになりました。
とっくりは、もともと神様にお酒を捧げるたのものだったらしいです。




この銚子も、江戸中期より古いものは数が少なく、以前は結構な人気があったので、
残念なことにたくさんのコピー商品が造られたようですが、これは間違えのない本物です。

蛸唐草や花唐草のような複雑なものより、こういう単純な絵付けの方がウソが出やすいものです。
造りも大切ですが、絵付けでダメなものは、たいがいダメだと思います。




実際は使用したものも多く、完品が少ないのですが、
これもわずかに使用した痕跡があり、蓋と注ぎ口にコボツレ(ちいさな欠け)がありますが、
大きな破損はありませんでした。
ただし、蓋と身の合わせに、わずかにガタがあります。(笑)




高さ約18cm、巾17,5cmと大柄なサイズです。

  時代は、江戸中期の享保くらいと思われます。