ロシアのウクライナ侵攻から3年経ちました。
紛争で亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。
相変わらずトランプとゼレンスキーさんの舌戦が続く中、最後はやはりゼレンスキーさんの方が大人でした。
「ウクライナの平和が保証されるなら、大統領を辞職する」「私はウクライナを守る。国を売ることはできない(アメリカへの鉱物資源譲渡要求に対して)」
これが”国家元首の言動”ですよ、トランプさん
全くレベルが違い過ぎるというか…。
所詮、現アメリカ大統領は商売人(闇金の取立屋)のレベルでしかないのが露呈しましたネ。
先日の米ロのリヤド会談後のトランプの言動が、コロリと変わったので変だなと思い、もしかしてロシアから都合のいいディールが提示されたのかも?と思っていたら、ビンゴでした。
Polymarket Intel社のX投稿記事によると、
「タス通信によると、プーチン大統領は、ロシアはウクライナよりもはるかに多くの希土類金属を保有しており、希土類金属に関して米国との共同協力に前向きであると述べた。」
「プーチン大統領:ロシアは価格安定のため米国市場に200万トンのアルミニウムを供給する用意がある。」
このPolymarket Intel社について、メディアニュース社くらいしか情報がなく、信憑性は?ですが、ロイターも同様に上記記事を確認しているため、フェイクではないと思われます。
Putin: Russia is
prepared to supply 2 million tons of aluminum to the U.S. market to help
stabilize prices. https://t.co/zXCn53Ledm
EUも英仏は動き回ってますし、独も政権が変わって少しは動きが良くなることを期待してます。
日本は…相変わらずの知らん顔…これじゃ世界から相手にされないわけです…台湾有事の時どうするんでしょね?
てなことを思ってると、ISW(戦争研究所)が先日のレポートの続編らしきものを発表しました。
元ネタ:https://www.understandingwar.org/backgrounder/russia-has-failed-break-ukraine以下、レポートの主要部分のGoogle翻訳記事です。
今回は、かなりの長文です。
「ロシアは2024年にウクライナで数回の大規模な攻勢に膨大な人員と装備を投入し、ウクライナの防衛力を弱め、ドネツク州とルハンスク州の残りの部分を占領しようとした。これらのロシアの取り組みには、ハリコフ・ルハンスク州地域、アヴディーイフカ、ハシフ・ヤール、ハリコフ州北部、トレツク、マリンカ・クラホヴェ、ポクロフスク、ヴフレダル・ヴェリカ・ノヴォシルカでの大規模な作戦が含まれていた。ロシアは2024年に最初の侵攻後の戦争のほとんどの期間よりも比較的速い進歩を達成し、これらの進歩を達成するためにゆっくりとした戦術的包囲を行う青写真を作成したが、ロシア軍は作戦上重要な進歩を迅速に達成するために必要な作戦機動を回復できなかった。したがって、ロシアは中期的に非常に限られた利益のためにロシアが耐えられない人員と装備の損失という法外な代償を払った。 ISWのクリスティーナ・ハーワードが最近報じたように、ロシア軍はウクライナ軍の戦線を突破することも、大幅に後退させることもできなかった大規模な取り組みで損失を被っており、ロシアが2025年と2026年にかけて戦争を継続する上で直面する課題を悪化させている。ロシアは、ウラジミール・プーチン大統領が今のところ命令を拒否している大規模な動員努力なしには、この方向での継続的な取り組みを無期限に継続することはできないだろう。一方、ウクライナは、西側諸国の援助が制限されている時期でさえ、ロシアの大規模で断固とした攻勢を撃退する能力を示してきた。これらの大規模で費用のかかるロシアの攻勢作戦の事実上の失敗は、米国と西側諸国が引き続き不可欠な支援を提供しれば、ウクライナがロシアにさらに深刻な戦場での敗北を与える機会があることを浮き彫りにしており、プーチン大統領は戦争と交渉へのアプローチを再考せざるを得なくなる可能性がある。」
「ロシア軍は、複数の攻勢に膨大な軍事力、人的資源、経済的資源を費やしたにもかかわらず、ウクライナを突破できなかった。ウクライナ軍は、ロシア軍が前線のほとんどの地域で日常的に大規模な攻撃を行う能力を否定し続けており、ロシア軍は攻撃の大部分を、大規模な機械化や自動車化による攻撃ではなく、小規模な歩兵グループで行わざるを得なくなっている。ウクライナ軍はロシア軍の攻撃作戦の多くを鈍らせ、ロシア軍がこれらの犠牲者を出し、ゆっくりとした限定的な利益しか得られないように仕向けた。ウクライナ軍は、ロシアの攻撃および防衛産業能力を低下させるために独自の攻撃作戦を展開しており、主にエネルギーと石油のインフラを標的としているが、ロシア軍の司令部、空軍基地、および部隊の集中も対象としている。ウクライナ軍はクルスク州への侵攻を開始し、これによりロシア軍が戦域全体から引き寄せられて足止めされ、伝えられるところによると、ウクライナの北の国境を越えたロシア軍のさらなる攻勢が台無しになり、ロシアは領土防衛のために北朝鮮軍に頼らざるを得なくなった。ロシア軍は、特にロシアの最前線の優先セクターで戦術的進歩を続けているが、ウクライナの防衛は、現代の機械化部隊の通常の速度をはるかに下回る進歩にとどまり、中期的には持続可能ではないため、ロシア軍に多大なコストを強いている。2024年冬から2025年冬までのロシアの攻撃作戦は減速しており、米国と西側諸国の支援が続くと仮定すると、近い将来ウクライナの最前線を突破する脅威にはならない。 ISWが最近報告したように、2024年のロシアの人員と資材の損失の規模は、2025年以降にいくつかの資材と人員の制約の条件を設定している。ロシアの防衛産業基盤(DIB)は装甲車両と砲兵の不足のペースに追いつくことができず、ロシアは、クレムリンが依然として実施に消極的である別のラウンドの部分的な動員なしに、これらの損失に耐え続けるために必要な人員を募集できる可能性は低い。ロシアの流動的な金融準備金と経済全体は、ロシアの現在の損失率を今後2年間支えられる可能性は低い。ロシアの損失は増大しており、米国とウクライナが米国の国家安全保障に利益をもたらす取引をロシアから引き出す機会を生み出すだろう。西側諸国は、交渉で米国に有利な影響力を与えることができる損失率を維持するために、ウクライナを支援し続けるべきである。 戦争の最後の1年は、ウクライナにとって暗い年だった。ウクライナは守勢に立たされ、継続的で集中的なロシアの攻撃作戦や、重要インフラに対するますます効果的なロシアのドローンとミサイル攻撃に耐えることを余儀なくされた。しかし、その暗い状況は重要な現実を覆い隠している。クレムリンは2024年にウクライナを崩壊させるために全力を尽くしたが、失敗したのだ。ウクライナ軍は、人員と装備の損失を驚くほど無視し、西側諸国の装備の提供の遅れによる不足にもかかわらず、ロシアの攻撃に耐えた。前線は依然として脆弱であり、ロシア軍は今後何ヶ月も圧力をかけ続ける可能性がある。米国と西側諸国の支援が終われば、ウクライナの防衛は比較的急速に崩壊する可能性がある。しかし、2024年からの重要な教訓は、一方ではウクライナはロシアの巨大な圧力に耐えられるということ、そしてクレムリンは全体的な数の優位性を戦場での決定的な利益に転換する方法をまだ見つけていないということだ。これらの教訓は、いかなる交渉においても、戦争とウクライナの見通しについて西側諸国が考える際の指針となるべきものである。とりわけ、戦後のウクライナ軍を、西側諸国の妥当なレベルの支援と関与によって将来のロシアの侵略を抑止できる力に発展させる見通しについて考える際の指針となるべきである。」
だからプーチンさん、アメリカを取り込もうと必死なんですね~。
トランプもプーチンも情けない限り…。
アイキャッチ画像引用:https://x.com/DefenceU/status/1894082656217735283