前回からの続きです。
デカールは十分乾いたので、全体にラッカーの半ツヤクリアーを軽くエアブラシして、ウェザリングを始めます。
まずは、チッピング(塗装の剥げ)ですが、オキサイドレッド(ガイアNo.222)と黒鉄色(MrカラーC28)をスポンジでスタンプしていきます。
今回の車両は配備後2~3カ月しか経ってないので、車体の角部分や乗員の動線を中心に控えめに処理しますが、乗員ハッチの周りは強めに処理しています。
次に車体全体のウォッシングです。
タミヤのパネルラインカラーのブラックとブラウンを適当にブレンドして、さらに薄めに希釈したものを全体に塗りつけ、綿棒で拭き取っていきます。
これでかなり色調が落ちて退色した感じに変わるので、玩具っぽい不自然さが無くなります。
事前にパネルラインカラーのグレーを差して、もう一段退色を強めにする手もありますが、先に書いたように時間経過が浅いので今回は止めました。
ポイントは事前の半ツヤクリアー塗装と薄めに希釈したウォッシング剤と思います。
これで”適度な塩梅の汚れ”になります。
ま、諸先輩方からすれば“基本のキ”かもしれませんが…笑
あとは、マルチブラック(ウェザリングカラー)の原液のまま、スポットで塗ったあと溶剤で伸ばして、雨筋や塗装面のエイジングの表現にします。
ここまでくると前回の筆ムラが目立たず、色調のムラがリアル感に変わっていきます。
ところがここまでの工程に、ものすごく時間がかかり、まだ車体前面と左側面、砲身しか仕上がってません…。
塗って拭き取るという単純作業なんですが、色調を確認・調整しながら進めていくので、かなり時間と根気が必要です。
超精密なキットを拘って作っても、ウェザリングでこけたら全て終わりですから…。
と、偉そうなことを言ってますが、それだけこのウェザリング作業は重要ということです。笑
なんとか次回は完成できるかな…。
同時並行作成のF-15は保管ケースが届かないので、なかなか前に進まず…。
一応、ゆっくりと製作は進んでます。