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今にも雪が降りだしそうなお天気が5日間も続き、紅葉が終わってしまうのではないかとヤキモキしていましたが、昨日やっと晴れて小春日和の暖かい日に恵まれました。高尾山口の駅からは物凄い観光客で絶え間なく人の列が続いていました。太陽に照らされた高尾山が輝いています。
ブナ・イヌブナ・ケヤキ等の紅葉は終わりの頃を迎え、ハラハラと落ち葉の雨が降っていました。薬王院を過ぎると山道が暫く続きます。山頂にはお弁当を食べる場所を確保するにも容易でないほどの人出でした。もみじが真っ赤に紅葉していてとても綺麗です。山頂からは富士山が薄く見えましたが、写真には写りませんでした。何度も見てきた高尾山の紅葉でしたが、今までで一番最高に見えました。
高尾山は都心から約50kmに位置し、交通の便にも恵まれています。
駅から3分ほどの所にケーブルやりフトの発着駅「清滝駅」があります。山頂駅から20分ほど歩くと高尾山薬王院があり、その後整備された山道をゆっくり30分ほど歩くと山頂の広場に到着します。
高尾山は古来 奈良時代(744年)の頃から信仰の山として厚く保護されてきました。尾根をはさんで、南斜面は常緑広葉樹が多く、反対側の北斜面は落葉広葉樹が多く見られます。この状態を『住み分け』といい、東西に伸びる尾根を境に暖温帯を好む植物と冷温帯を好む植物が多く見られます。このような環境が動植物の多さに影響しているものと思われます。
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この時期、花はリフトの脇に見られた山茶花の花だけでした。草花も姿を消し、種や実になっていました。イイギリは空を見上げるほどの大木に実がついていましたが、幸いリフトの近くにも見られました。キジョラン(鬼女蘭)の種が一つだけ落ち葉の中に見つかりました。余りにも軽くて手のひらに載せても飛んでいってしまいますが、近くにあったシダの葉の上に載せて写しました。