宮島厳島神社の沖にある大鳥居。
楠の木で作られた大鳥居は 平清盛が 仁安3年と言いますから、1168年の神社造営の時に建て替えられ、
以後、ほぼ50年に一度、立て直されてきたんだそうです。
最近では 明治8年と言いますから、1875年に建て替えられたが、島内に大きな楠木は無かったので、
宮崎県と香川県から、船で運んで建てたという事です。
その後は災害などの大きな被害も無く、巨木の入手は困難で、修理でしのぎ、朽ちてきた根本だけを
修理したり、塗りなおしたりで 今を迎えております。
高さ16メートルもある大鳥居を作るためには 大変な巨木の楠木を 育て上げなければならず、
1000年はかかるのではないかとさえ、言われております。
昔は50年に一度 巨木を加工して、大鳥居を作り替えられていたくらいですから、その当時は 大きな巨木は
日本のどこかに 沢山あったのでしょうね~。
今はどこにも見かけませんから、あったら ニュース物でしょうね~~
伊勢神宮では、神社建て替えの為に200年かけて樹木を育て上げる山を持っているとのことです。
昔の人ほど、将来の為に将来を考え、手を尽くされていることに、感心します。
今の時代は 目先の事しか考えない人ばかりのようで、100年の大計を図る国政を司る人も
同じように目先の事ばかりで、寸暇を惜しんで 国政の100年先を考える議員さんは いないようですな~~
平成4年から、地元宮島の千年委員会は、クスノキの苗木をボランティアに配り 1000年かけて 三次や山口など
各地で育ててもらう壮大な計画を進めており、今でもボランティアを募って、将来に備える。
すでに四半世紀近くが、経っております。
まだまだ 大きくなっては ないでしょうが、営みを続けるには 戦争のない平和な時を
1000年続けなければ なりません。
戦争を起こさないよう、戦争に巻き込まれないようにしないと、1000年かけて大木を育て上げるという
この延大な構想は ひとたび起きた戦火によって いとも簡単に崩れてしまいますから。
1000年かけてクスノキの大木を育てるということは、1000年は
平和でないといけないという メッセージを 含んでいるわけであります。
期待しましょう!
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