自分の影を踏む。

だるい身体をひきづって街へでて、仕事の話をして、
もう2年も続けているドラッカー「マネジメント」の研究会に出席した。

ドラッカーを読むにつけつくづく思うことがある。
それは、人間は強欲だな～て思うことと、
移り気だなぁ～てことだ。

どうして?て・・・
ドラッカーは人間の心の動きや行動を細密に見つめ続けてきたんだろう。
組織作りの原理を説くところなんて、そりゃまあ只者ではないて感じなんだ。

「明晰」でなければならない。
ゴシック建築の教会と近代オフィスビルの違いは何か?
わかりやすいか否か!
ですべてを語っている。
「明晰」と「単純」の違いを教えてくれる。
違いは・・・・建物に入って、自分の立っている位置がどこに居てもわかる・・・そして判らない
どちらかなんだって言う。
マニュアルがないと理解できない・・・そんな組織は人身を惑わすだけで
成果を果たす働きを阻害する何物でもないと言い切る。

反論を恐れずに言い切る潔さ。

で、どうすればいいんだろう・・・・と問いかければ・・・・

なんでも聞けば教えてくれると思うなよ。おまえ、なめてんのかよ!
そんな声が聞こえてくる。

自分でいまの状況をつぶさに観察し、感じ取り、
何がベストかを鋭く深く思考しなくてはいけないよ!
なんて、教えてくれてる。

いまのビジネス書や自己啓発本の多くが、わかりきったことをさも、
「発見」したんだよ! 僕が・・・
だから、こうすればうまく生きられるんだ・・・僕みたいに・・ね。

なんて恥さらしなんだ。

そんな良書ぶった本が溢れてる。

ドラッカーは謙虚だ。ひたすら謙虚で奥ゆかしい・・・
そして、痛烈だ。

たぶん、一人では読み切ることはできない。
読書仲間に感謝する。

読んで感じて、しゃべる。そんな行為が理解を深めていく。
気が遠くなる行為・・・なんでそんなことをやるんだろうって思ってたけれど
時間がたって思うんだ。

ため込んだものは・・・吐き出すのだ・・・と