「アイヌのお茶 セタエント」
★ 「セタ」はアイヌ語の「犬」の事。一般的には「セタ」の名の付く植物も、日本語の「イヌ」の付く植物も利用に不十分な植物に名がついています。
良くギョウジャニンニクと間違われ、食べて毒死する「イヌサフラン」にもイヌの名が付けられています。
和人が先にイヌと付けたか、アイヌが先に「セタ」と付けたか、今のところ分かりませんが、同じ意味づかいで名がついているのです。
道新(31.3.8)の記事に、アイヌ語のセタと名の付く「セタエント」のお茶の話がありました。
「セタエントを乾燥して、自家製のお茶を飲む」というのです。それも「セタ」の名の付く植物が利用されていたのです。
手元に分厚いアイヌ語の本があり、セタの名の付く植物名が10個上げられています。
例を一つ上げると、ギョウジャニンニクのアイヌ語は「プクサ」だが、毒性のある(食べられない)スズランは「セタ プクサ」と呼んでいます。
この様に「セタ」と名の付くものは、利用出来ない、食べられない植物なのです。
★ アイヌがお茶にする植物名が、セタ・エントと名がけられている植物なので、驚いています。
エントは植物の「ナギナタコウジュ」の事で、セタ エントは「灰汁の強い ナギナタコウジュ」と説明しております。セタの名がついている物でも利用しているのです。
ナギナタコウジュにも2種類あるようなのてす。
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