めいすいの写真日記

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手塚治虫の「ブッダ展」・・・仏像と漫画でたどる釈迦の生涯

2011-06-24 | 博物館を訪れる

東京国立博物館で行われている「手塚治虫のブッダ展・・・仏像と漫画でたどる釈迦の生涯」(2011年4月26日~6月26日)を見に行きました。

以前から、この特別展が開かれているというのは知っていましたが、漫画「ブッタ」が映画化され公開されたことからぜひ見ておこうという気持ちになりました。

この特別展は手塚治虫の「ブッダ」の直筆原画52件とガンダーラや日本などの仏像20件により、ブッダ=釈迦の偉大な生涯をたどろうという展示です。
わかりやすい漫画と仏像により、イメージがつかみやすい試みです。
また、ガンダーラの仏像や浮き彫りは、素朴で私には新鮮に感じられ、ブッダの時代を彷彿とさせてくれました。

これらの仏像の中で目を惹いたのはポスターなどに載せられている「仏立像」。
パキスタン・ペシャワール周辺、クシャーン朝2~3世紀、高さ111.2cm。
神格化はされていますが、釈迦の実像に近いのではと思われるもので、
手塚治虫もこのような仏像を「ブッダ」のモデルにしたのではないかということにも興味が持てました。

仏伝図 「託胎霊夢(たくたいれいむ)」パキスタン・ガンダーラ、クシャーン朝2~3世紀 、15.0×30.0cm。

母となるマーヤ(摩耶夫人)は、白い像が自分の胎内に入るのを夢見てブッダを身籠もったという。

仏伝図 「誕生」。パキスタン・ガンダーラ、クシャーン朝2~3世紀、22.0×49.5cm。

マーヤ(摩耶夫人)はお産のために里帰りする途中、一本のサーラ樹の枝に手をかけた時、突然、産気づき、立った姿勢のまま、右脇下からブッダを出産したという。

これらの、二つの浮き彫りは、インドネシア・ジャワ島・ジョグジカルタにある「ボロブドール遺跡(世界遺産)8~9世紀」を訪れた時にも、似たような浮き彫りがありました。
仏教が東南アジアに広くそして深く普及していたことを知ることが出来ます。「めいすいの海外旅日記・インドネシア・第5日

重要文化財 「仏涅槃像」鎌倉時代、木・漆箔、幅150cm。奈良・岡寺

ブッダ90歳。2本のサーラ樹(沙羅双樹)のもと右脇をしたにして横たわり、500人の弟子達に見守られ、入滅すなわち涅槃にいたったという。

タイや台湾を旅した時も、こうした涅槃像をよく見かけました。しかし、日本の仏像には涅槃像は少ないようです。

この特別展「手塚治虫のブッダ展」を見る前に、潮出版社の「ブッダ」(全12巻)を購入しました。
ブッタ=釈迦の生涯は波瀾万丈で、その生き様には強く惹き付けられるものがあります。

登場人物もバラモン(僧侶)、クシャトリア(武士)、バイシャ(平民)、スードラ(奴隷)という厳しいカースト制度の中で、
ユニークな個性で生き生きと描かれいます。

手塚治虫は「ブッダ」は私のフィクションと述べたとのことですが、深い史料分析に基づいた見事なストーリーで、
一気に読み終えました。

仏像写真は公式ガイドブックから2枚目7枚目はCANNON IXY 31S で撮影

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