めいすいの写真日記

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北欧の旅から(21)・・・世界遺産「クロンボー城」

2011-09-23 | 旅の写真

 コペンハーゲンの北44kmにある港町、ヘルシンオア。この町の北東の岬にクロンボー城があります。
 ここはオアスン海峡となっていて、スウェーデンのヘルシンボリとの間は5km、最峡部は4kmしかありません。
 そして、バルト海と北海とを結ぶ重要な航路となっています。
 バルト海から北海に出るために、この海峡を利用する国々は、スウェーデン、フィンランド、ロシア、エトスニア、ラトビア、リトアニア、ポーランドと数多くあります。
 ヘルシンオアは11世紀に出来た町で、1429年エリック7世がここに砦を築き、海峡を通過する船から通行税を取るようになり、経済的にも政治的にも重要な町となりました。
 1574年にデンマーク国王・フレデリクII世の命により、通行税の徴収拠点とするため砦をルネッサンス風のクロンボー城として再建し、1858年完成しました。
 当時、デンマーク領だったヘルシンボリの城と一体となり、高速艇で通行税を逃れようとする船を確実に捕らえたということです。
 1857年通行税が廃止されるまでの数百年間、通行税はデンマーク王国に財政の3分の1にも当たる莫大な富を与えました。

 

 また、クロンボー城はシェークスピアの戯曲「ハムレット」の舞台、「エルシノア城」としても知られています。

 2000年に世界遺産(文化遺産)として、登録されました。

 

 クロンボー城に入ってすぐのところに、鉄製の模型があります。
 この模型のようにクロンボー城の本体は方形になっています。

 クロンボー城の城壁には、今も海峡に向けて大砲が設置されていました。沖を行くのは、ヘルシントとスウェーデンのヘルシンボリを結ぶフェリー。

方形の城の一部、豊かな財政に支えられて見事な装飾がなされています。
この一角にシェークスピアのレリーフが設置されていました。
デンマークとイギリスはそんなに離れてはいませんが、、シェークスピアがこの地を訪れたことはないようです。

 シェークスピアの代表作として知られる「ハムレット」。
「to be or not to be. that is a qestion.」の言葉は、あまりにも有名です。
 モデルは、この城の王子「AMLETH」で、無声音のHを前に出して「HAMLET」の悲劇として作られました。
 レリーフにもその文字が・・・。
 ガイドの話によれば戯曲「ハムレット」は悲劇として終わりますが、「アムレット」の方はハッピーエンドだったそうです。 

 一つ上の写真の通路の左側の小さな窓に、可愛らしい人形が飾られていました。
 ハムレットの恋人オフェーリアを意味するものなのでしょうか?

内部には北欧一といわれる大広間、厳かで豪華な礼拝堂があり、航海博物館も設置されているとのことです。

この中庭では、毎年、シェークスピアの演劇などが行われるます。
一階右側、小さな突起が並んでいる部分があり、ここに舞台が作られるそうです。

クロンボー城の堀、白鳥とその幼鳥が優雅に泳いでしました。