ナスカの地上絵を見るために、ナスカ空港からセスナ機で45分間の遊覧飛行をしました。私たちの乗ったセスナ機は小型で、パイロットを除くと3人乗りです。私は操縦席の隣の助手席に座りました。
天候はやや曇っていましたが、強い風が吹いていなかったのと、雲が低くたれ込めていなかったのが好条件でした。悪条件が重なるとセスナ機は飛び立たず欠航になります。そのため、待つことしばしというケースがかなりあるようです。一日待っても飛び立たず、ついにあきらめて泣く泣く日本に帰った人もいると聞きました。
私とNさんご夫婦は、飛行場に着いて間もなくツァーの仲間の先陣を切ってセスナ機に乗ることが出来、とても幸運でした。この日の飛行は順調だったようです。
セスナ機に乗る前に配られた「ナスカの地上絵」の概念図。この図の数字の順番通りに地上絵を見て行きます。
機から見ると、ガラス窓から斜め下を見ることになるので、地上絵が右側の窓から見えているときは、左側の窓からは見えません。
そのため、パイロットが「右、ハチドリ、ハチドリ」などと日本語で言ってくれます(ナスカの地上絵の遊覧飛行客は日本人が約30%と多いということです)。そして、その次は急旋回し、「左、ハチドリ、ハチドリ」と言います。急旋回する時、最初ちょっと気持ちが悪くなりましたが、地上絵のことに集中しているので酔っている暇などありませんでした。
セスナ機のエンジン音がかなりの音なので、パイロットの場所の説明はヘッドホンを耳にして聞きます。
「本当に地上絵は、よく見えるのか」と思っていましたが予定していた15の絵は、すべて確認でき、よく見えました。ただパイロットの言う方向をよく見て探し出す必要があります。
この写真の中央、紅い岩に刻まれている宇宙飛行士(36m)、見えますか?
この写真はうまく撮れていないため、ちょっと分かり難いですが、コンドルの地上絵。砂漠の中に長さが136mもある巨大な地上絵を見つけると、とて大きな感動があります。まさに驚きであるとしか言いようがありません。
今回の飛行では、ナスカの地上絵の他に、新たに見つかったパルパの地上絵まで遊覧飛行しました。帰りは遊覧飛行している別のセスナ機とぶつからないようにするためか、高度を高く取るようです。遊覧するセスナ機が下に米粒のように見えるのにも感銘を受けました。
これは「搭乗の証明書」。さすが専門家の撮ったハチドリ(96m)の写真はきれいです。
セスナ機による遊覧飛行が終わり、ホテルに戻って昼食を取った帰り道に地上絵の研究家マリエ・ライヘ女史が建造した観察やぐら(ミラドール)に登りました。これは、パンアメリカンハイウェイのすぐ脇にあります。上の青い地図では赤い五角形のマークになっています。
その展望台から見た 手(49m)。他に「木」(97m)も眺められます。
詳しくは 「めいすいの海外旅日記・・・南米三大絶景の旅」第9日・・・ナスカの地上絵 をご覧下さい。
PENTAX K20D + SIGMA 17-70mm F2.8-4.5 DC MACROで撮影
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本当にどうやってこんな絵が描けるのかしら?
宇宙飛行士も解りましたし、有名なハチドリも解りやすいですね。
深い意味があるのかもしれませんが、あまりにまっすぐな線や美しいカーブを描けていることに驚きますね。
これを見るだけでも羨ましいです。写真ありがとうございました。
でも、ナスカの地上絵そのものは、本当に素晴らしく、想像以上のものでした。
インカの文明は、滅びてしまったのですが、その時代に生きていた人々の想像力と実行力はは素晴らしいものだと思います。