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『世界共和国へ』 (その39)

2016年12月05日 | O60→70(オーバー70歳)
【188ページ】
プルードンが「友愛」に訴えるのを否定したことは重要です。友愛は個人の犠牲を引き出す。それによって、(国家的強制によってではなく)自由が犠牲にされることになります。逆にいえば、国家的な強制は、しばしば友愛によって弁護あるいは強化されるのです。国家的社会主義もナショナル社会主義(ナチス)も、つねに友愛に訴える。(中略)
プルードンは私有に反対すると同時に、多くの社会主義者が唱える共有(国有)にも反対しました。〜、そのどちらでもないような形態として見いだしたのが、互酬性(相互性)なのです。

(ken) 商品交換の波及とともに、「自由・平等・友愛」という言葉が政治的に形成されてきたことを知り、目からうろこがおちるような感覚を覚えました。それから、「国家と資本主義市場経済から自立したネットワーク空間」については、これまでも様々な動きがありました。しかし、またたく間に「資本」という魔物に取り込まれてしまったといえます。国家と資本に対抗するネットワークは、インターネット時代になってから、毎日のようにどこかで生まれていますが、その一方で「ビックデータの掌握・資本主義的活用」に向けた競争も激化していますね。(つづく)
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