ヤマアカガエルの産卵に春を知る日

山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

テーブルトップの加工

2014年02月07日 | 木工
工房に来た人に、「鳩が死んでますね。」と言われました。




庭に出てみると、なるほど鳩が落ちています。
外傷があるので猛禽類にでも襲われたのでしょうか。




両足に足環を付けた伝書鳩です。


足環の電話番号にかけてみました。

茨城の方でした。
死んでいた、と言うと、穴でも掘って埋めてくれないか、とのことでした。
群馬からかけているというと、そんな方まで行きましたか、だって。




寒い日が続きます。



薪ストーブから離れて仕事をするときに少しでも暖をとれるように、灰入れ用の一斗缶にまだ熱い炭を入れてみました。
即席の火鉢です。結構快適。






一連のお蕎麦屋さんの最後の家具のを作りました。囲炉裏風のテーブルです。





天板は150㎝角です。
木目を見ながら板を並べてみました。


150㎝もの幅の板を作ったことは今までありません。
心配なのは、そんなに幅が広いと、出来てから真ん中に手が届かないのではないか、ということでした。
ふつう板を剥いでから鉋をかけて仕上げるのですが、それができないことになります。
考えて、板を剥ぐ前に板に鉋をかけて表面を仕上げ、その板を傷付けないように注意して剥ぐことにしました。





鉋がけは超仕上げという機械で。
刃を取り換えて削ってみると、素晴らしくうまくいきました。





これを剥ぎ合わせます。
長さが2mのクランプが役に立ちました。





寸法を揃え、面を取ったりした後、ウレタンを塗って完成。
天板の向こう側に足が写っています。

あとは現場に運んで組み立てます。





次の仕事の合間に一枚板を削って仕上げる仕事をしました。





長さ約2.2m、幅1mという素晴らしい板です。
これを「鉋の仕上げで」ということで持ち込まれてきました。





まず狂いを見定めて、どこを削っていくのかを決めます。
写真の様に両端に定規を置くことによりねじれがわかります。





削り始めます。
刃物が当たったところが白く見えるので、ねじれていた様子がわかってもらえると思います。





鉋で仕上げると、木目がきれいに浮き出てきます。
木は繊維の束で出来ていて、その繊維がぐるぐるとなっているとこをすばっと切ってやることで杢が現れます。
複雑な繊維がプリズムの様に光を乱反射させます。

この木はやけに粘って、しかもすぐに鉋の刃がこぼれてしまい、削りにくい木でした。
刃がこぼれるのは木の中にわずかに金属が紛れているせいだと思います。
そんな木を「金筋がある」などと言います。たまにあることです。






オイルを塗って仕上がりです。



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