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山里の日々の生活と自然、そして稼業の木工の話

ベッド~TVボードの制作

2013年11月01日 | 木工
ミズナラのテーブルができて納品しました。




テーブルの材はミズナラですが、椅子の材はクリです。
椅子は両肘、右肘、左肘、肘なしの4脚です。




床もミズナラのフローリングですね。






テーブルの足はこのように天板の角を向いて放射状についています。






さて、今はベッドとTVボードを作っています。




これはいわばベッドの「骨」です。
これに「皮」を架装してベッドになります。
材はチェリー。





ベッドは2m以上の大きさになりますので、搬入の都合上組み立て式になります。
これは組み立て式ベッド用の金具です。





長い部材なので、「超仕上げ盤」という機械で表面を仕上げました。
この機械はつまり、でっかい鉋です。
写真はその機械で出た鉋屑です。
鉋が下側にあり、上にゴムのローラーがあって部材をすごい力で押しつけて送り、
広い表面を一気に鉋掛けしてしまう機械です。
こんな広い鉋屑はさすがに手鉋では出せません。

見習いの頃もこの機械が研修施設にありましたが、先生に使わせてもらえませんでした。
それはもちろん、こんな機械を使ったら修業にならないからです。
手鉋を覚えないと機械のセッティングそのものができないからだといわれていました。
つまり、どのようにすれば木が刃物によって切れてゆくのかが理解できなければ仕事はできないということなのです。
この機械を買ったのは、結局独立して10年くらいたってからです。
なんでも削れるわけではありません。幅の狭い板だけです。






ベッドがほぼできたところで、TVボードにも着手。
こちらの材はウォールナットで。




天板にこんな面取りをします。
これはちょっと面倒。
ルータービットを駆使し、この複雑な面取りに挑みます。
図面で工程の検討をしてから加工に入ります。
足りない刃物は買い足しました。





まずはこの刃物。
削れた面が、一段下がった紐面の高さになります。





板をひっくり返して、次はこのビット。
去年の夏に買って使いましたが、またこれを使うことがあるとは思わなかったです。
刃が大きくて使うのがコワイ。
もちろん一度にこんな大きな面は取れません。
少しずつ刃を出しながら加工を進めていきました。





板を立てて、最後にこのビット。
このビットは先が丸くなっています。






鉋で細部の面取りをしてサンドペーパーを掛けます。
まだ未完成ですが、だいたい図面通りなものができました。







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