◇平和の詩「こわいをしって、へいわがわかった」
沖縄市立山内小学校2年 徳元 穂菜(ほのな)
びじゅつかんへお出かけ
おじいちゃんや おばあちゃんも
いっしょに
みんなでお出かけ
うれしいな
こわくてかなしい絵だった
たくさんの人がしんでいた
小さな赤ちゃんや、おかあさん
風ぐるまや
チョウチョの絵もあったけど
とてもかなしい絵だった
おかあさんが、
七十七年前のおきなわの絵だと言った
ほんとうにあったことなのだ
たくさんの人たちがしんでいて
ガイコツもあった
わたしとおなじ年の子どもが
かなしそうに見ている
こわいよ
かなしいよ
かわいそうだよ
せんそうのはんたいはなに?
へいわ?
へいわってなに?
きゅうにこわくなって
おかあさんにくっついた
あたたかくてほっとした
これがへいわなのかな
おねえちゃんとけんかした
おかあさんは、二人の話を聞いてくれた
そして仲なおり
これがへいわなのかな
せんそうがこわいから
へいわをつかみたい
ずっとポケットにいれてもっておく
ぜったいおとさないように
なくさないように
わすれないように
こわいをしって、へいわがわかった
沖縄全戦没者追悼式で、沖縄市立山内小学校2年の徳元穂菜(ほのな)さん(7)が自作の平和の詩を朗読した。
宜野湾市の佐喜真美術館を家族と訪れ、丸木位里、俊夫妻が1984年に制作した「沖縄戦の図」を目にした徳元さん。「集団自決」や戦場を逃げ惑う人などが描かれている絵を見たときの思いを詩にした。全文。2022年6月24日朝日新聞朝刊29面『社会』
沖縄戦の図 丸木位里、俊夫妻
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沖縄市立山内小学校2年 徳元 穂菜(ほのな)
びじゅつかんへお出かけ
おじいちゃんや おばあちゃんも
いっしょに
みんなでお出かけ
うれしいな
こわくてかなしい絵だった
たくさんの人がしんでいた
小さな赤ちゃんや、おかあさん
風ぐるまや
チョウチョの絵もあったけど
とてもかなしい絵だった
おかあさんが、
七十七年前のおきなわの絵だと言った
ほんとうにあったことなのだ
たくさんの人たちがしんでいて
ガイコツもあった
わたしとおなじ年の子どもが
かなしそうに見ている
こわいよ
かなしいよ
かわいそうだよ
せんそうのはんたいはなに?
へいわ?
へいわってなに?
きゅうにこわくなって
おかあさんにくっついた
あたたかくてほっとした
これがへいわなのかな
おねえちゃんとけんかした
おかあさんは、二人の話を聞いてくれた
そして仲なおり
これがへいわなのかな
せんそうがこわいから
へいわをつかみたい
ずっとポケットにいれてもっておく
ぜったいおとさないように
なくさないように
わすれないように
こわいをしって、へいわがわかった
沖縄全戦没者追悼式で、沖縄市立山内小学校2年の徳元穂菜(ほのな)さん(7)が自作の平和の詩を朗読した。
宜野湾市の佐喜真美術館を家族と訪れ、丸木位里、俊夫妻が1984年に制作した「沖縄戦の図」を目にした徳元さん。「集団自決」や戦場を逃げ惑う人などが描かれている絵を見たときの思いを詩にした。全文。2022年6月24日朝日新聞朝刊29面『社会』
沖縄戦の図 丸木位里、俊夫妻
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「大切にしたいなぁ」っといつも思います。
また、同じく動画で、佐喜真美術館(さくまびじゅつかん・・宜野湾市)に常設展示されている「沖縄戦の図」などを詳しく見たのですが、水墨画の画風のこともあり、私の感覚では、戦争の怖さよりも、幽霊のような気持ち悪さを感じます。個人的には、ピカソの「ゲルニカ」のほうが戦争の怖さが伝わってきます。それとも、わんちゃんのパイナップル畑の絵手紙のほうが伝わるのでしょうか!!
戦争や平和のコトバの概念はなかなか大人でも理解できないのですが、小学生の方の思いはすばらしいと思いました。審査員の方が「日常のなかにある平和を失いたくないという思いを表現した作品」と評されています。
小二の女の子と申しますと、NHKの「カナカナ」ドラマに出演している、人の心が読める、かわいい子役のお子さんは、加藤柚凪(かとう ゆずな)ちゃん(7歳)で感心しました。
日本の平和はこのような子供たちが支えてくれるのでしょうか!!!