まろちゃ日記

ねこ、料理、バンド、友、ビーズなど

手紙 ふたりの奇跡

2020-11-30 18:49:00 | 読書・マンガ
福田隆浩 著
えがしらみちこ 装画
講談社

 秋田県の小学6年生の穂乃香は、長崎の小学6年生、吉野耕治に(学校宛にして)手紙を出した。面識のない相手だった。しかし、穂乃香には、亡くなったお母さんのことで調べてほしいことがあった。
 お母さんは、穂乃香が、小学校に入る頃離婚していて、病気がちな人であった。お母さんの人生って、いったいなんだったのだろう…。うれしいことあったのかなあ。そんなことを思う穂乃香の中にひとつ、お母さんが楽しそうに話していたことがありました。それは、高校時代の修学旅行でのこと。グループで、いろんなところを回っていた途中、お母さんは1人で、みんなと、はぐれてしまった。みんなをさがそうとしたが、ぜんぜんちがうところにいた。すると、想像もしていなかった、とても素敵なことがあった。奇跡みたいな出来事で、一生の思い出ができたのだという。でも、それは大事な秘密で、詳しいことは話してくれませんでした。

 穂乃香は、その出来事がどんなことなのか、知りたくて、インターネットでみつけた長崎の小学生、耕ニに手紙に書いたのだった。

2人の手紙のやりとりは、日常や、悩みがよく書かれていて、その生活がとても生き生きと伝わってきます。お互いを励ますことで、それぞれの家族や、友達との関係も、一歩一歩良い方に進んでいきます。勇気のある穂乃香の行動に涙があふれる瞬間もありました。

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