『話しが違うじゃない、帰してくれる約束でしょう』
彼女はエレガを睨みつけた。
『確かにそう約束しましたしかし事態はもう一刻の猶予もない様です、現に貴女の他にも神獣なるものまで迷い込んだいます、直ちに手を打たなければ、どうか力を貸してください』
『ママ帰るの?』
ミャーにまで言われては帰りたくても帰れない。
『分かった手伝うわよ』
『ありがとう、この見返りは必ず』
エレガは手を合わせて懇願した。
アカネもあの神獣の言ったーー巫女ーーの言葉が気になっていた。
『分かったぞ、南洋国ナラの沈黙の森だ』
いままで黙っていたネガが叫んだ。
『沈黙の森か!』
続いてエレガも唸った。
『さあ行きましょう』
『沈黙の森では魔法が使えないけど行くのか?』
少し考えてアカネは
『そうなの!それ用の防具は無いの?』
エレガはその時に成って防具の存在に気付いた様子だった。
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