マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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続、脇本大縄作り

2009年02月15日 05時39分26秒 | 桜井市へ
午後は階段に太藁を通して三本にする。

そこにサシコミを入れてさらに太くする、藁を持つ三人は藁を編む方向とは逆の時計回りに身体をよじる。

塩水を手につけて縄を撚っていくと戻りがないという。

撚り手が替わりばんこに編んだ縄は庭いっぱいに長くなってくる。

紐の物差しで測ったら丁度だった。

大縄には房が取り付けられる。

ひとつは何束も重ねた太い房で大縄の三ヶ所に取り付ける。

くるりと抱き合わせるようにするのでダキアワセと呼ぶのだが、荒縄で縛り先を押し切って縄に垂らした状態からホングリ(フングリが訛ったと考えられる)と呼んでいる。

一方ではホングリよりも若干細い縄を結っていく。

サガリと呼ばれる房で長い足のようなものを五本編んでいく。

形状がタコに似ていることからタコノアシともいっている。

これを竹のオーコに取り付けて横から五段の松葉を差し込んでいく。

先っぽにも松葉が取り付けられたら56枚ほどのシデ(紙垂)を取り付けると完成だ。

八つのサガリ松房は桶に入れられて縄掛け出幸を待つ。

(H20.12.21 Kiss Digtal N撮影)

脇本大縄作り

2009年02月15日 05時36分22秒 | 桜井市へ
秋祭りを終えて頭屋の引き受けを済ませた桜井市脇本の新頭屋は、初の仕事が春日神社に掛けられる大注連縄作り。

秋の収穫の際に祭り用にお願いしておいた新米藁が七十束。

付近は農家が多いので助かるという。

長谷寺に向かう旧道の伊勢街道が地区を横断する。

頭屋の庭に設えた縄作りの場に集まった宮座八人衆と手伝いさん。

神主と一老で巡る弁天さんとイワクラさんの巡拝が終わると縄作りがはじまる。

数本を手に持って先をクルクルっと巻いてしっかりと縛りバラけんようにした小さな縄。編んで大きな縄にしていく際に差し込むからサシコミと呼ばれている。

慣れない手つきではじめた頭屋家の息子さんも相当数をこなせるようになってきた。

座敷では一老が短く切断して挟み込みの切り口をつけたススンボ竹作り。

神主は矢羽根を24枚作っていく境界魔除けの矢作り。

サシコミが山のように盛られるころ、一老がこれくらいできたらもうえーやろと頭屋の接待休憩。

(H20.12.21 Kiss Digtal N撮影)