雨の有馬では足湯に浸かるにも難しい。
坂道など多い有馬ではおふくろは歩けない。
どこを目指せばいいのだろうか。
ソサエティで聞いた六甲オルゴールミュージアムなら館内。
雨が降っても施設内は影響ない。
それならばと目指したミュージアム。
ソサエティにはネットパソコンがある。
そこで調べた行先道はプリントしておいた。
我車にはカーナビGPS機能は装備していない。ペーパーベースだ。
参照しながら国道に一旦出て有馬口JC、唐櫃大橋を渡る。
裏六甲ドライブウエイを目指す。
料金所が目に入った。
ここを入れば・・・ではない。
側道でなければとんでもない処に行ってしまう。
偶然にもそれは避けられた。
六甲の山は霞の中。ドライブウエイも霞んでいる。
前方が見えないがようやく辿りついた駐車場。
六甲の高山植物園、オルゴールミュージアム、ガーデンテラスやカンツリーハウス、フイールドアスレチックの駐車場がフリーパスになるという1DAYパーキングチケットは500円。
晴れのときならお得なチケットだが、この日は雨。
六甲オルゴールミュージアムは入館1000円。
京都嵐山オルゴール博物館を訪れたことがある。
こことの違いはあるのかないのか。
予想は覆された施設。
19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパ、アメリカで親しまれてきた自動演奏楽器をコレクションされている。
館内に入ればこれからコンサートが始まるという案内があった。
開演時間まで少し待ち時間があるので館内を見て回る。
数々のオルゴールは小さなものから大きなものまで販売されている。
工作するコーナーもある。
手作りのオリジナルオルゴールもできるのだ。
オルゴールは円盤、シリンダー型から紙テープがぐるぐる。
ぐるぐる回転するから自動演奏。
一周すれば演奏は停止する。
必ず終点があるということだ。
入室したコンサート会場には所狭しに演奏装置が置かれている。
解説付きの演奏が心地よい。
館内は撮影できるが演奏中は禁止。
奏でる音楽に耳を傾けてほしいという願いであろう。
始めにストリートミュジックオルゴールだ。
おもむろに取りだした黒いハット。
ひっくり返して観客に内部を見せる。
チップをねだる。
ヨーロッパではそうであった。
映画でその様子が描かれていたことを思い出すがシーンも題名も浮かばない。
もう一つのストリートオルガンは人形が動く。
ビデオカメラで捉えた映像が大きく映し出される。
顔や目の表情はどことなく物悲しい。
それが済めばまたもやコンサート案内。
それも聞きたくなるオルゴールの音色。
2回目の解説員は学芸員だった。
怪しく伝えるその雰囲気。
スロットにコインを入れたら自動演奏装置が動き出した。
100年前の時空を醸し出す。
その後の3回目もあったが、聞いたのはおふくろとかーさん。
透明な玉を操る曲芸は大道芸だ。
考えてみればこれもストリートミュージッシャン。
演奏装置がバックで奏でていたのかどうか聞かなかった。
4回目は巨大な自動演奏オルガンだ。
ダンスオルガン(1938年ベルギー製)やDEGAPデカップ・ダンス・オルガン・ケンペナーが光り眩い。
電飾ピカピカ光りながら迫力ある演奏がDEGAP。
ダンスオルガンで名高い。
ときおりポコポコする音が聞こえてくるのは何。
後方にある赤い「何か」が動いている。
目を凝らせば赤いモノがドラムと同時に叩かれているのだ。
ミュージアム学芸員に聞いてみれば、それは木魚・・なんですって。
1938年は昭和13年の大戦前。
ルーズベルト大統領が就任した年にあたる。
そんな時代に日本の木魚を使った楽器を考案したことに驚かせる。
面白すぎる木魚の動きと音色。
これも民俗にあたるのではと興味を抱いた楽器であった。
オルゴールの歴史文化を探求する研究者は少ない。
誰がどのようにして木魚をオルゴールにしたのか。
京都嵐山オルゴール博物館と情報交換しているという施設。
いつしか解明してほしいものだ。
さらにコンサートは続く。
自動人形のエクリヴァン(1988年スイス製)が演奏するというのだが、その頃は昼時。
京都嵐山のミュージアムでも拝見したエクリヴァンの顔立ちが好きだ。
調べてみれば何体かあるそうだけに同じかどうか判らない。
夜更けにピエロが居眠りしながら手紙を書く。
ウトウトする瞼があったかどうか・・・。
ランプの火が消えそうになれば、ピエロは目覚めて火を灯す。
再び書き始める手紙。というような動きの愛おしいピエロ姿の人形の動きを見たかったが・・・。
演奏装置は人形が装飾されているケースがわりあい多い。
味わいある顔立ちに衣装が映える。
一つ一つの表情を見て回るのもいいだろう。
11時に入館して13時まで楽しませていただいた。
時間はあっという間に過ぎていき、お腹も昼食どきを越えてしまった。
2週間前の3月23日に館名をリニューアルされた。
それまではオルゴールミュージアムのホール・オブ・ホールズ六甲だった。
電話口で応えるミュージアム名はとても判りにくかったそうだ。
平成6年(1994)に開館して2年後の平成8年から自動演奏楽器専門博物館として今日に至る。
六甲オルゴールミュージアムの経営は阪神電鉄子会社の阪神総合レジャー㈱だという。
民間電鉄が経営される博物館は珍しいのではと思う。
催しもこの日からリニューアルされたそうで、季節に応じたイベント企画も行われている。
今後も楽しみな施設である。
(H24. 3.31 SB932SH撮影)
坂道など多い有馬ではおふくろは歩けない。
どこを目指せばいいのだろうか。
ソサエティで聞いた六甲オルゴールミュージアムなら館内。
雨が降っても施設内は影響ない。
それならばと目指したミュージアム。
ソサエティにはネットパソコンがある。
そこで調べた行先道はプリントしておいた。
我車にはカーナビGPS機能は装備していない。ペーパーベースだ。
参照しながら国道に一旦出て有馬口JC、唐櫃大橋を渡る。
裏六甲ドライブウエイを目指す。
料金所が目に入った。
ここを入れば・・・ではない。
側道でなければとんでもない処に行ってしまう。
偶然にもそれは避けられた。
六甲の山は霞の中。ドライブウエイも霞んでいる。
前方が見えないがようやく辿りついた駐車場。
六甲の高山植物園、オルゴールミュージアム、ガーデンテラスやカンツリーハウス、フイールドアスレチックの駐車場がフリーパスになるという1DAYパーキングチケットは500円。
晴れのときならお得なチケットだが、この日は雨。
六甲オルゴールミュージアムは入館1000円。
京都嵐山オルゴール博物館を訪れたことがある。
こことの違いはあるのかないのか。
予想は覆された施設。
19世紀後半から20世紀初頭にかけてヨーロッパ、アメリカで親しまれてきた自動演奏楽器をコレクションされている。
館内に入ればこれからコンサートが始まるという案内があった。
開演時間まで少し待ち時間があるので館内を見て回る。
数々のオルゴールは小さなものから大きなものまで販売されている。
工作するコーナーもある。
手作りのオリジナルオルゴールもできるのだ。
オルゴールは円盤、シリンダー型から紙テープがぐるぐる。
ぐるぐる回転するから自動演奏。
一周すれば演奏は停止する。
必ず終点があるということだ。
入室したコンサート会場には所狭しに演奏装置が置かれている。
解説付きの演奏が心地よい。
館内は撮影できるが演奏中は禁止。
奏でる音楽に耳を傾けてほしいという願いであろう。
始めにストリートミュジックオルゴールだ。
おもむろに取りだした黒いハット。
ひっくり返して観客に内部を見せる。
チップをねだる。
ヨーロッパではそうであった。
映画でその様子が描かれていたことを思い出すがシーンも題名も浮かばない。
もう一つのストリートオルガンは人形が動く。
ビデオカメラで捉えた映像が大きく映し出される。
顔や目の表情はどことなく物悲しい。
それが済めばまたもやコンサート案内。
それも聞きたくなるオルゴールの音色。
2回目の解説員は学芸員だった。
怪しく伝えるその雰囲気。
スロットにコインを入れたら自動演奏装置が動き出した。
100年前の時空を醸し出す。
その後の3回目もあったが、聞いたのはおふくろとかーさん。
透明な玉を操る曲芸は大道芸だ。
考えてみればこれもストリートミュージッシャン。
演奏装置がバックで奏でていたのかどうか聞かなかった。
4回目は巨大な自動演奏オルガンだ。
ダンスオルガン(1938年ベルギー製)やDEGAPデカップ・ダンス・オルガン・ケンペナーが光り眩い。
電飾ピカピカ光りながら迫力ある演奏がDEGAP。
ダンスオルガンで名高い。
ときおりポコポコする音が聞こえてくるのは何。
後方にある赤い「何か」が動いている。
目を凝らせば赤いモノがドラムと同時に叩かれているのだ。
ミュージアム学芸員に聞いてみれば、それは木魚・・なんですって。
1938年は昭和13年の大戦前。
ルーズベルト大統領が就任した年にあたる。
そんな時代に日本の木魚を使った楽器を考案したことに驚かせる。
面白すぎる木魚の動きと音色。
これも民俗にあたるのではと興味を抱いた楽器であった。
オルゴールの歴史文化を探求する研究者は少ない。
誰がどのようにして木魚をオルゴールにしたのか。
京都嵐山オルゴール博物館と情報交換しているという施設。
いつしか解明してほしいものだ。
さらにコンサートは続く。
自動人形のエクリヴァン(1988年スイス製)が演奏するというのだが、その頃は昼時。
京都嵐山のミュージアムでも拝見したエクリヴァンの顔立ちが好きだ。
調べてみれば何体かあるそうだけに同じかどうか判らない。
夜更けにピエロが居眠りしながら手紙を書く。
ウトウトする瞼があったかどうか・・・。
ランプの火が消えそうになれば、ピエロは目覚めて火を灯す。
再び書き始める手紙。というような動きの愛おしいピエロ姿の人形の動きを見たかったが・・・。
演奏装置は人形が装飾されているケースがわりあい多い。
味わいある顔立ちに衣装が映える。
一つ一つの表情を見て回るのもいいだろう。
11時に入館して13時まで楽しませていただいた。
時間はあっという間に過ぎていき、お腹も昼食どきを越えてしまった。
2週間前の3月23日に館名をリニューアルされた。
それまではオルゴールミュージアムのホール・オブ・ホールズ六甲だった。
電話口で応えるミュージアム名はとても判りにくかったそうだ。
平成6年(1994)に開館して2年後の平成8年から自動演奏楽器専門博物館として今日に至る。
六甲オルゴールミュージアムの経営は阪神電鉄子会社の阪神総合レジャー㈱だという。
民間電鉄が経営される博物館は珍しいのではと思う。
催しもこの日からリニューアルされたそうで、季節に応じたイベント企画も行われている。
今後も楽しみな施設である。
(H24. 3.31 SB932SH撮影)