マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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柏木町のアズキガユ御供

2013年05月11日 09時22分22秒 | 大和郡山市へ
役員のO氏はとんどに来る前はビワの葉にアズキガユを供えてきたと云う。

供える場は家の門屋前。

両脇に置いたビワの葉にアズキガユを乗せる。

こうして供えたと云うアズキガユには千切ったモチもある。

ご主人の話しによれば奥さんがされたそうだ。

この年の穢れを祓う意味があるアズキガユの御供。

柏木町の「町内では何軒かがしてはった」と話す。

村の三役の話しによれば他にも数軒でやっているかも知れないと云う。

アズキガユはビワの葉に乗せる。

かつてはとんどの火を貰って帰ってアズキガユを炊いた。

ビワの葉は薬になるからと云って皿にして盛った。



十日ほど前に出かけた五條市の上之町金光寺の檀家総代家もビワの葉にアズキガユを供えると話していた。

数年前に聞いた高取町佐田ではツバキの葉を皿にしていると話していたがいずれも実態を見たことがなかった。

家の風習であるだけにその存在を拝見したことに感動したのであった。

(H25. 2. 1 EOS40D撮影)