10月初めに仮屋に天照皇大神社(てんしょうこうたいじんじゃ)の分霊を遷しましをしていた当屋家。
ここは桜井市山間になる大字の小夫嵩方(おおぶだけほう)。
大字小夫の分かれの村である。
数週間後のこの日は宮座の行事が行われる。
当屋家には天照皇大神社の幟や五色の吹き流し旗を立てていた。
座敷に設えた祭壇に分霊を遷したヤカタがある。
小夫嵩方は上・下垣内合わせて13戸の集落。
昭和56年は18戸だったがその後に16戸となった。
さらに減り続けた戸数が13戸なのだ。
氏子らが参集された当屋家で神事が行われる。
祓えの儀が行われ室内で献饌される。
祝詞を奏上されるのは度々お世話になっている桑山宮司。
兼社は数多い。
烏帽子を被った当人は白装束の狩衣姿。
玉串を奉奠されて撤饌される。
これより始まるのが神遷しである。
宮司と当人は白マスクに白手袋姿。
室内電灯を消して当人以外の人たちは屋外に退出する。
当人以外はだれも見ることもできない神遷しはオオオォーの警蹕だけが屋外に聞こえてくる。
神遷し神事を終えた小夫嵩方の氏子たち。
笹と竹杖を持つ警護を先頭に天照皇大神社の幟、五色の旗、盾矛、唐櫃、当人、宮司らが渡行の列を組んで天照皇大神社を目指す。
警護は笹を左右に振ってツユハライ。
神さんが通る道を祓い清めていく。
この日は澄みきった青天。
空の青さが目にしみる。
標高はおよそ550mの山間地。
集落が点々としている通りを渡っていく。
背景に集落や山々を入れて撮らせてもらったお渡り行列。
長閑な山間にすこぶる感動してシャッターを押す。
大きな鏡餅を納めた唐櫃担ぎの後方はマスク・手袋・足袋のすべてが白。
装束も白色の仮衣姿の当人だ。
神さんを遷したヤカタに白い布を被せている。
渡行はおよそ10分間。
距離はそれほどでもないが急坂道の参道を登っていく。
幟を立てた拝殿。
奥に鎮座する本殿に神さんを遷された。
神事を見守る当人家族は拝殿の外。
厳かに行われる場に向かって手を合せていた当屋家の当主。
当人を息子に代を譲った父親は外からそっと見守る。
お供えは2社分ある拝殿。
本社に一式、高張提灯を立てた末社の山王神社と琴平神社にも一式だが、末社の社前ではなく拝殿の柱辺りであった。
当人と当主が内外に分かれて手を合せていた。
神遷しを終えた小夫嵩方の宮座。
御供を下げてしばらくすれば全員が社務所に上がる。
これより始まる儀式は当屋渡し。
上座中央に宮司。
右は当人。
左はマツリ総代が席に着く。
上席に向かったのは二人の給仕。
カワラケを持つ宮司に酒を注ぐが酒は口にしない。
これより謡曲が謡われるのだ。
謡いはカセットテープ。
奏でる曲は「高砂」だ。
目出度い謡が流れる間はずっと待つ。
終われば一口、二口、三口で飲み干す。
次は当人に注がれる。
同じように「高砂」が流される間はじっと待つ。
終われば宮司と同様に。
一口、二口、三口で飲み干す。
次は宮司に移る。
動画で撮っても静止画像。
静止画像で撮っても代わり映えしない画像だが周囲の人たちは神妙な顔つきで見守る。
同じように作法をした次は受け当屋に移る。
同じように作法をされて宮司に戻る。
当人から受け当屋に酒を飲み交わす間を取り持つ役目である。
こうした作法は三三九度。
固めの盃で当屋渡しを終えれば直会となる。
給仕は木製の湯とうで酒を注ぎ回る。
(H26.10.26 EOS40D撮影)
ここは桜井市山間になる大字の小夫嵩方(おおぶだけほう)。
大字小夫の分かれの村である。
数週間後のこの日は宮座の行事が行われる。
当屋家には天照皇大神社の幟や五色の吹き流し旗を立てていた。
座敷に設えた祭壇に分霊を遷したヤカタがある。
小夫嵩方は上・下垣内合わせて13戸の集落。
昭和56年は18戸だったがその後に16戸となった。
さらに減り続けた戸数が13戸なのだ。
氏子らが参集された当屋家で神事が行われる。
祓えの儀が行われ室内で献饌される。
祝詞を奏上されるのは度々お世話になっている桑山宮司。
兼社は数多い。
烏帽子を被った当人は白装束の狩衣姿。
玉串を奉奠されて撤饌される。
これより始まるのが神遷しである。
宮司と当人は白マスクに白手袋姿。
室内電灯を消して当人以外の人たちは屋外に退出する。
当人以外はだれも見ることもできない神遷しはオオオォーの警蹕だけが屋外に聞こえてくる。
神遷し神事を終えた小夫嵩方の氏子たち。
笹と竹杖を持つ警護を先頭に天照皇大神社の幟、五色の旗、盾矛、唐櫃、当人、宮司らが渡行の列を組んで天照皇大神社を目指す。
警護は笹を左右に振ってツユハライ。
神さんが通る道を祓い清めていく。
この日は澄みきった青天。
空の青さが目にしみる。
標高はおよそ550mの山間地。
集落が点々としている通りを渡っていく。
背景に集落や山々を入れて撮らせてもらったお渡り行列。
長閑な山間にすこぶる感動してシャッターを押す。
大きな鏡餅を納めた唐櫃担ぎの後方はマスク・手袋・足袋のすべてが白。
装束も白色の仮衣姿の当人だ。
神さんを遷したヤカタに白い布を被せている。
渡行はおよそ10分間。
距離はそれほどでもないが急坂道の参道を登っていく。
幟を立てた拝殿。
奥に鎮座する本殿に神さんを遷された。
神事を見守る当人家族は拝殿の外。
厳かに行われる場に向かって手を合せていた当屋家の当主。
当人を息子に代を譲った父親は外からそっと見守る。
お供えは2社分ある拝殿。
本社に一式、高張提灯を立てた末社の山王神社と琴平神社にも一式だが、末社の社前ではなく拝殿の柱辺りであった。
当人と当主が内外に分かれて手を合せていた。
神遷しを終えた小夫嵩方の宮座。
御供を下げてしばらくすれば全員が社務所に上がる。
これより始まる儀式は当屋渡し。
上座中央に宮司。
右は当人。
左はマツリ総代が席に着く。
上席に向かったのは二人の給仕。
カワラケを持つ宮司に酒を注ぐが酒は口にしない。
これより謡曲が謡われるのだ。
謡いはカセットテープ。
奏でる曲は「高砂」だ。
目出度い謡が流れる間はずっと待つ。
終われば一口、二口、三口で飲み干す。
次は当人に注がれる。
同じように「高砂」が流される間はじっと待つ。
終われば宮司と同様に。
一口、二口、三口で飲み干す。
次は宮司に移る。
動画で撮っても静止画像。
静止画像で撮っても代わり映えしない画像だが周囲の人たちは神妙な顔つきで見守る。
同じように作法をした次は受け当屋に移る。
同じように作法をされて宮司に戻る。
当人から受け当屋に酒を飲み交わす間を取り持つ役目である。
こうした作法は三三九度。
固めの盃で当屋渡しを終えれば直会となる。
給仕は木製の湯とうで酒を注ぎ回る。
(H26.10.26 EOS40D撮影)