マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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第2回山の辺の道「奈良道」フォトコンテスト表彰式in奈良県護国神社

2016年02月26日 09時24分37秒 | しゃしん
この日は暑かった。

神社の樹木からハルゼミがチッチと鳴く声が聞こえた。

奈良県護国神社を訪れたのは何年ぶりになるだろうか。

椿がいっぱい咲いていた記憶がある。

平成16年3月27日に訪れた訳は昭和61年より始まったお田植祭の状況を尋ねることであった。

神社関係者の答えは中断であった。

鹿野園町にある神饌田に水を張って氏子が田植えの所作をしていた。

腰をかがめて稲苗を植えていたが、訪問した何年か前に神饌田を提供していた田主が亡くなられた。

場を失ったことから中断したと話していた。

それ以来訪れることもなかった護国神社会所で山の辺の道「奈良道」を守る会主催の第2回フォトコンテスト表彰式が行われた。

この日の表彰式は会の総会もある。

入選した写真は2月の奈良市入江泰吉写真美術館展示を皮切りに各施設で巡回展示が行われていた。

この日の表彰式に合わせて戻ってきた写真展会場。



聞き覚えのある声が聞こえてきた。

声の主は八島町で六斎念仏をされている鉦講の代表者のⅠさんだ。

平成21年3月15日に行われた涅槃の念仏の取材以来、親しくさせてもらっている。

今回、第2部門で奨励賞をいただいた6枚組の「山の辺の道の行事」のうち一枚は「八島のチャンカラカン」。

太鼓を打つ姿を撮らせてもらった。

組写真は「奈良道を繋ぐ伝統行事」をサブテーマに「奈良市山町・当家のマツリ」、「奈良市池田町・池田のタイマツ」、「奈良市古市町・古市のセンゲンサン」、「奈良市八島町・八島のチャンカラカン」、「奈良市今市町・彼岸のコネンブツ」、「奈良市高畑町・新薬師寺のおたいまつ」で締める6枚組だ。

代表がご存知の人も写りこんでいる。

話題が広がる奈良道の各地域を取材させていただいたお礼の意味もあって応募した。

きっかけは守る会の理事でもあるTさん。

山町の当家のマツリでお世話になった。

初めてお会いしたのは平成18年10月8日だったと思う。

その日以来度々お世話になっている。

初回展示会場の奈良市入江泰吉写真美術館で紹介してくださった高樋町のOさんも理事を務める。

この年の3月より高樋町の行事などもご案内してくださり取材もさせていただいた。

ありがたいことである。

指定された席に座る。

両隣のお二方も奨励賞の受賞者。

お一人は高樋町のマツリをとらえた「祭事伝承」の作者であるYさん。

もう一人のOさんは藤原町をとらえた「白山ひめ神社」のマツリだ。

組写真でマツリの様相がよく判る地域密着の写真を拝見して出かけたくなるのだ。



奈良県護国神社にあった山の辺の道を案内する名所旧跡巡りをしてみるのもいいだろう。

(H27. 4.30 SB932SH撮影)
(H27. 4.30 EOS40D撮影)