マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

旧都祁村・友田のサシナエ

2018年05月23日 09時35分06秒 | 奈良市(旧都祁村)へ
奈良県の東山中・山間部は多様で多彩な民俗行事が行われてきた。

私の調査範囲内であるが、近年になってからは急激に変容しているように思えて仕方がない。

天理市福住に山田町。

旧都祁村のから山添村の峰寺、室津、北野、大塩、箕輪を巡ってきた。

帰り道はどの道にするかは、その日の気分次第。

針テラスには入らず針の信号から名阪国道沿いの地道を走る。

天理市の福住から平坦に下ろうと思って走っていた旧都祁村の友田。

走る車の窓から見えたサシナエ作業。

停車して田んぼを見渡せば二人の男女がサシナエをしている最中だった。

時間帯は午後4時前。

日が暮れる時間までに済ませておきたいサシナエ作業であろう。

もしよろしければと声をかけて撮らせてもらったH夫妻がしている作業風景である。



ここはタニシが多いという田圃である。

水が綺麗な田圃だからタニシが住んでいる。

田圃に水を張ったら見つかるというタニシである。



寒かろうがこうしてサシナエ作業をする夫妻が住む家は小高い丘にある。

濠の上にあるからその苗字になったようだ。

ここら辺りは牛の貸し借りもあった。

牛はこの地から平坦に向けて下っていったというから福住の地であろう。

御田(おんだ)は都祁友田の水分(みくまり)神社。

一年の五穀豊穣を祈る2月26日の祈年祭に松苗を奉るようだが、今はどうなんだろうか。

こうした話をしながら黙々とサシナエ作業をされる二人。



日が暮れるまで、まだまだ。

終わりそうにもないのでご挨拶して場を離れた。

(H29. 5. 5 EOS40D撮影)