春分の日、奈良市東部の矢田原では地区の子供らが集会所に集まり、昼のご馳走をよばれたあとに「こども涅槃」が行われます。
柘植の枝葉を芯に、シダの仲間のキツネノタスキと呼ばれるヒカゲノカズラを丸く模り麻緒で括ります。
タロ(タラ)を用いた箸、半切して一方の面を紅色に塗り牛蒡を模ったものを膳に盛ります。
男子中学三年生と二年生はタロの木箸で赤飯と白飯をいただきます。
そして、二年生が椀に盛られた赤飯と白飯を投げて三年生が受け取るイグイ投げが始まります。
キツネノタスキやタラはイガイガで、これらを用いるのは15歳の男子。
昔は大人から酒を飲まされたことから、大人の仲間入りの通過儀礼、いわゆる元服式と考えられます。
昭和50年頃までは、彼岸の日に18歳から60歳までの男子が集まり地区の道作りが行われていたそうで、このことから大人の仲間入りの儀式だったといわれます。
最後にがんじがらめのキツネノタスキをほどき、中に入っているヒモに通されたお金を取出します。
このお金は子どもらへのご褒美となります。
こども涅槃は少子化に伴い、昭和50年に集会所ができたことで上地区、中地区の両地区一緒に行われるようになっています。
なお、キツネノタスキは天照大神が天岩屋戸に隠れたとき、天宇受売命(アメノウズメノ)が冠にして踊り慰めたといわれるもので、神聖な植物として神事で使われています。
(H18.3.21 V603SH撮影)
柘植の枝葉を芯に、シダの仲間のキツネノタスキと呼ばれるヒカゲノカズラを丸く模り麻緒で括ります。
タロ(タラ)を用いた箸、半切して一方の面を紅色に塗り牛蒡を模ったものを膳に盛ります。
男子中学三年生と二年生はタロの木箸で赤飯と白飯をいただきます。
そして、二年生が椀に盛られた赤飯と白飯を投げて三年生が受け取るイグイ投げが始まります。
キツネノタスキやタラはイガイガで、これらを用いるのは15歳の男子。
昔は大人から酒を飲まされたことから、大人の仲間入りの通過儀礼、いわゆる元服式と考えられます。
昭和50年頃までは、彼岸の日に18歳から60歳までの男子が集まり地区の道作りが行われていたそうで、このことから大人の仲間入りの儀式だったといわれます。
最後にがんじがらめのキツネノタスキをほどき、中に入っているヒモに通されたお金を取出します。
このお金は子どもらへのご褒美となります。
こども涅槃は少子化に伴い、昭和50年に集会所ができたことで上地区、中地区の両地区一緒に行われるようになっています。
なお、キツネノタスキは天照大神が天岩屋戸に隠れたとき、天宇受売命(アメノウズメノ)が冠にして踊り慰めたといわれるもので、神聖な植物として神事で使われています。
(H18.3.21 V603SH撮影)